今年は蕎麦粒山でたくさんのイワガラミとツルアジサイに出会えたが、今日は箱根でスギの大木を上る見事なイワガラミを見た。ちょうど花期に当り、びっしりと花をつけた姿は壮観そのもの。イワガラミは繁殖力が旺盛なのだろう。標高700m〜800mの雑木林のそこここで、木を這い上る姿や林床に芽生えた幼木を見かけた。
イワガラミほどの数ではないが、ツルアジサイも多数見られた。イワガラミより若干早く花が咲くようで、花期を少し過ぎたものが多かった。花の咲き方もイワガラミよりやや地味かも知れない。
ノリウツギは同じくユキノシタ科だが、こちらは蔓性ではなく自立する。箱根ではちょうど咲き始めたところだった。夏に山に行くと、どこの山でも必ず出会うノリウツギはきっと強い木なのだろうといつも思う。
イワガラミ・ツルアジサイ・ノリウツギ、どれも清楚で逞しい山の花だ。

イワガラミ／2008.7.11／足柄下郡箱根町

ツルアジサイ／2008.7.11／足柄下郡箱根町

ノリウツギ／2008.7.11／足柄下郡箱根町

ところで、大船フラワーセンターの森の小道にもイワガラミとツルアジサイがある。数年前に植えられた苗だが、ほとんど成長しておらず環境が適してないのかと諦めていた。が、ツルアジサイもイワガラミも最近少し成長が早まって木を上り始めている。ちょっと楽しみになってきた。 ▲イワガラミ／2008.7.1／大船フラワーセンター ▲ツルアジサイ／2008.7.1／大船フラワーセンター