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2008.05.26
イワガラミとツルアジサイ@蕎麦粒山

友人に誘ってもらって静岡県の蕎麦粒山〜寸又峡に行ってきた。昨年のこの時期に蕎麦粒山で見たシロヤシオが素晴らしかったと聞き、今年は是非私もついていきたいという願いが実現したものだ。その写真は後日また別ページにまとめることにして、ここではいくつかトピックを拾ってみよう。

ボコボコの悪路を越え山犬段駐車場に着く。ここが蕎麦粒山登山口で標高は約1400m。そこで最初に目に入ってきたのが↓の大木を這い上がる蔓性植物だった。最近蔓性植物に興味があるので自然と目が行ってしまう。山に行って大木を這い上がるものと言えば、ツルアジサイやイワガラミが思い浮かぶが、葉の鋸歯が粗いのでこれはイワガラミだろう。

イワガラミ@蕎麦粒山(静岡県榛原郡)/2008.5.26



登山口(標高約1400m)から蕎麦粒山頂上(標高1627m)への山道にはイワガラミの実生がそこここに見られた。苔むした倒木や大木の根本に生える苔の上が多いようだ。尾根の両サイドを見ると高い木を登っているイワガラミもあちこちに見られた。中にはドライフラワーになった昨年の花殻をつけたものもある。





イワガラミとツルアジサイ、白馬などで見た限りでは、ツルアジサイはかなり標高の高い山(1500mぐらい)に生え、イワガラミは低山にも生える。蕎麦粒山は1500mあってもイワガラミなのか・・と思って帰ってきた。
が、帰ってから撮ってきた写真をよく見ると、鋸歯が細かい葉が混じっている。これはツルアジサイではないか! イワガラミと思っていた何枚かがツルアジサイだった。この辺りでは両者が混在していたようだ。
なお、図鑑によると、イワガラミの葉は鋸歯が粗く数は20個以下、ツルアジサイの葉は鋸歯が細かく数は30個以上とされている。

ツルアジサイ@蕎麦粒山(静岡県榛原郡)/2008.5.26
▲遠くからではよく分からなかったが…

▲拡大写真で見ると、確かにツルアジサイの葉だ!

▲他にもツルアジサイを撮っていた


▼苔むした倒木に芽生える幼木たち。よく見ると鋸歯の粗いイワガラミと細かいツルアジサイが同居していた。--> 拡大写真クリック

写真を撮ってなければ、全部イワガラミと思うところだった。肉眼で分かる範囲は限られている。遠くの葉の鋸歯などその場で判断するのは難しく、やはりパソコンで手軽に拡大写真が見られるのは便利だ。デジカメの威力は大きいと改めて感じた。




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