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2011.09.17
初秋の広町散策

友人たちと久しぶりに広町の谷戸を歩く。今日も朝から“初秋”とは名ばかりの猛暑日だったが、前から約束していたので躊躇せずに出かけることができた。一人だったら「暑いし無理に出かけなくても・・」となってしまう。そういう意味でも散策仲間は大事だ。(^^)
この日第一のターゲットはクロコノマチョウの幼虫だった。毎年この時期になると、あのネコ顔の幼虫たちを探しに行きたくなる。特に一昨年見た子たちは忘れられない。(2009.9.6の記事参照)
今年もそんな光景を期待したが、時期が遅過ぎたのか、今年は元々数が少なかったのか(恐らく両方かも)、四齢ぐらいの幼虫が2匹見つかっただけだった。

アキアカネはまだ山から下りて来てないようだ。止まることなく飛び交っていたのはウスバキトンボ、そして何頭かのオニヤンマにも出会った。今年相性のいいハグロトンボが広町にもいるかも知れない?と思って来たが、こちらは見つからなかった。カワトンボとハグロトンボが好む環境はどう違うのだろうか?

湿地にはシロバナサクラタデ、キンミズヒキ、ヌスビトハギ、アレチヌスビトハギ、ゲンノショウコなど初秋の花が顔を揃え、気の早いミゾソバも咲き始めていた。湿地奥にはキツリフネの群落があり驚いた。(今まで気がつかなかったのが不思議だが…)
今は残暑の厳しい谷戸だが、野の花が咲き、虫たちが活躍するのもあと1〜2ヶ月、また近いうちに来て谷戸の秋を楽しもう。

広町緑地にて/2011.9.17
▲シロバナサクラタデの咲く谷戸

▲シロバナサクラタデには蜜があるらしい

▲もうすぐ湿地を埋め尽くすミゾソバは、まだほんの咲き始め

▲谷戸入口付近はキンミズヒキや

▲アレチヌスビトハギが増えた

▲スズメウリの雄花

▲湿地奥にキツリフネの群落が!

▲お目当て・クロコノマの子は顔の黒いこの子と

▲輪郭のみ黒いこの子だけ。いずれも四齢ぐらいの大きさ

▲ハエトリグモと対面

▲ヤマトシリアゲの顔

▲独り者のオンブバッタ♀

▲枯れ草バージョンのショウリョウバッタ♀、見事に擬態!

▲きれいなツマグロヒョウモンの雌雄に遭遇。これは♂

▲同上。♀

▲今年初めて会ったウラナミシジミ、アズキの花に産卵していた

▲間近に止まったオニヤンマ

▲ゆっくり観察できた

この日は何頭かのオニヤンマに出会った。上空を猛スピードで飛ぶオニヤンマはなかなか写真が撮れないトンボだが、ある方のアドバイス「棒を立ててやればすぐ止まる」を思い出した。友人が落ちていた枯れ枝を立てたところ、不思議や不思議、上空を飛んでいたオニヤンマが来て止まったのだ! しかもずい分長い間止まっていてくれたお蔭で、近くまで寄ってゆっくり観察することができた。

「棒を立てれば止まる」は今までに何度か聞いて、実際にそういう場面に出会ったこともあるが、必ずそうなのか、実は今まで半信半疑だった。
やっぱり本当でした。里山自然観察の権威・Y氏に脱帽!m(_ _)m



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