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2006.10.23
センダングサの色々

秋になるとキク科の野草が目立つが、その一つにセンダングサの仲間がある。日常目にするのは、アメリカセンダングサコセンダングサだが、いずれも帰化植物だ。コセンダングサは江戸時代、アメリカセンダングサは大正時代に渡来したと言われている。
両者を比べてみると、アメリカセンダングサは花が葉状の総苞に囲まれているのに対し、コセンダングサにはこれがない。アメリカセンダングサは田んぼや湿地の縁など、湿り気の多い場所を好むようだが、コセンダングサはもう少し乾いたところにも生える。花期はコセンダングサの方が長く、11月頃まで咲いている。
アメリカセンダングサもコセンダングサも基本的に舌状花はなく、花は筒状花だけからできている。この両者は種の形なども違い、見分けは難しくない。

ところで、コセンダングサの花に白い舌状花のついたものをよく目にする。
白い舌状花のついたものはその大きさによって(?)色々に呼ばれているようだが、コシロノセンダングサという名前が一般的だろうか。シロバナセンダングサ(シロノセンダングサ)と呼ぶ人もいるようだが…。また、舌状花が小さいものをアイノコセンダングサと呼ぶ人もいて、使い分けはあまりはっきりしてないようだ。
いずれにしても、舌状花の大きさはかなりバラツキがあり、同じ株に舌状花がない花、ある花が混じっていたりもするのだから、これらの名前を使い分けるのは難しい訳だ。単にコセンダングサの変異としてもいいのかも知れない。

▲アメリカセンダングサ/2006.9.25/鎌倉中央公園
▲アメリカセンダングサにも小さな舌状花が見える/2006.9.25/鎌倉中央公園
▲典型的なコセンダングサ/2006.10.21/鎌倉中央公園
▲小さな舌状花が見える/2006.10.21/鎌倉中央公園
▲同じ株に舌状花のない花と小さい舌状花のある花が混じる/
2006.10.21/鎌倉中央公園
▲ほとんどの花に白い舌状花がついているのでコシロノセンダングサと呼んでいい?/2006.10.7/鎌倉中央公園
▲中央公園では最も大きな舌状花でこれぐらい/2006.10.15/鎌倉中央公園


以上はよく目にするセンダングサの仲間でいずれも帰化植物だ。それでは何もつかないセンダングサは?というと、これを見つけるのはとても難しい。
↓は2002年に中央公園で撮ったものだが、それ以後見ていない。
センダングサは在来種かと思っていたが、どうやらこれも古い時代に日本に入ってきた帰化植物のようだ。

▲舌状花と筒状花が同色のセンダングサ/2002.10.13/鎌倉中央公園
▲舌状花の数はばらつきがある/センダングサ/2002.10.13/鎌倉中央公園


センダングサはともかくとして、実感としては最近アメリカセンダングサが減り、コセンダングサが増えている。そして、コセンダングサでも白い舌状花がついたものが年々目立つようになっていると思うのだが、実際はどうなのだろうか?



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