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2006.09.03
荒井沢市民の森

荒井沢市民の森は5月にジャケツイバラを見に来て以来だったが、何だかそんな気がしない、もっと最近来ているような不思議な気持ちだった。それというのも、散策仲間の間でよく荒井沢のことが話題になっていたからだ。5月に行った時の私達3人の写真が荒井沢のHPに載ってしまったことから、あの時会った“森のおじさん”たちのこともしばしば話題になっていた。(^^;)

湿地入口に近づくとまず目に入ってきたのがクサギに集まる黒いアゲハたち。あまりそばまで近寄れなかったが、入れ替わり立ち替わり何頭もの蝶が吸蜜に訪れていた。確認できただけでも、ナガサキアゲハ、モンキアゲハ、カラスアゲハ。特にナガサキアゲハがたくさんいて驚いた。近くにアゲハたちの食樹であるコクサギの木もあった。

▲クサギに来たナガサキアゲハ
▲クサギで吸蜜するカラスアゲハ

湿地につながる池のまわりにはシオカラトンボ、オニヤンマなど数種のトンボが飛んでいた。ギンヤンマが単独で産卵に来ていた。普通はギンヤンマは雄雌が連結したまま産卵するというが、例外もあるのだろう。水がきれいで池の底がよく見える。
川沿いにはオニヤンマを少し華奢にしたようなトンボが飛んでいたが、止まってくれず確認できなかった。
池のアサザはもう終ってしまったのか花は見えなかったが、トチカガミの花が二輪顔を出していた。

▲水のきれいな池で産卵するギンヤンマ
▲トチカガミ

湿地にはタコノアシ、ミゾソバ、ゲンノショウコなど秋の花が咲き始め、木道沿いのタマアジサイを眺めながら歩く。お目当ての一つだったツルニンジンも咲き始めていたが、虫のせいか病気か葉が枯れているのが気になった。林下ではハンミョウとのご対面もあり、クロコノマチョウにも初めて出会った。
夏に戻ったような暑い一日、木陰のない皆城山山頂には長くはいられなかったが、キハダ、シラキ、コマツナギ、オケラなどを確認して帰途についた。

▲咲き始めが面白いタマアジサイ
▲タマアジサイ
▲ミゾソバ。白い花ばかりだった
▲タコノアシ
▲ツルニンジン。好きな花だがまずい写真になってしまった・・
▲ハンミョウが二匹。睨み合い?
▲ハンミョウって人の行く前をぴょんぴょん先導することが多いのに、こっちに向かってくる?
▲コマツナギ
▲シラキの実/トウダイグサ科らしい形をしている

荒井沢市民の森はこぢんまりとした湿地と森だが、水がきれいで、珍しい動植物にも出会え、気持ちのよい散策スポットだ。いつもよく手入れされていて感心してしまう。この日もたくさんのボランティアの方々が手入れに勤しんでおられたが、みなさん、本当に好きでやってられることがよく分かる。あちこちで私達にも声をかけて下さったが、いつも歓迎してもらえるのが嬉しい。来る度にますますこの里山が好きになりそうだ。


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