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2006.05.21
ジャケツイバラ

今日は朝から晴天、“初夏”というより“夏近し”を思わせる一日だった。木曜日のリベンジで、荒井沢市民の森へジャケツイバラを見に行く。荒井沢市民の森は鎌倉市とは隣り合せ、横浜市栄区に位置する小さな森と湿地だが、特異な地形からちょっと珍しい植物も多く、植物好きには知られるところだ。
何年か前に、ここにジャケツイバラがあることを知って、いちど花期に行きたいと思っていた。見頃がいつなのかほとんど情報がなかったが、一週間ほど前に友人のHさんが偵察に行ってきてくれた。もう見頃という。それでは、ということで木曜日に行くことにしていたのだが、あいにくの雨。もう遅いかも・・と思いながらも、今日行ってみることになった。

ジャケツイバラは皆城山頂上(海抜101m)近くから見られると聞いていたが、例によって途中にもみんなの気を引く被写体があり、なかなかジャケツイバラに行きつかない。(^^;) 途中森の手入れをしている何人かの“おじさん”に会って、この森のことを教えてもらう。「ジャケツイバラはまだ見られますか?」と聞くと、「今年はダメだよ、花が少なくて」とのこと。「えーっ」とがっかりしたが、とにかく山頂目指して階段を登った。

教えてもらった場所からジャケツイバラを見ることはできた。「16日頃が見頃」と書いてあったが、確かに少し見頃は過ぎたようだ。でもまだ咲いていることは咲いている。杉の木をよじ登り、ずい分高いところで鮮やかな黄色の花をつけていた。
しかし、写真を撮るには遠過ぎた。200mmのデジカメではほとんど撮れないに等しい。来年望遠レンズを持ってまた来ようか・・とみんな諦めかけたが、ここでまたしてもあの“おじさん達”が谷へ降りて行く道を“特別に”教えてくれた。私達の熱意が通じたのかな? 感謝! 感謝!
杉の真下までは行けなかったが、途中にまだ木に登ってない低木があり、目の前でジャケツイバラの個性あふれる花を見ることができた。一同、大満足。(^^)v

▲長い雄しべを垂らし下向きに咲く。花の直径は約3cm

▲5枚の花弁のうち1枚に赤い筋の模様が入っている

▲マメ科の花としては独特。マメ科ではなくジャケツイバラ科とされることもある

▲長い花柄の先に花がつく

▲一つの花序は高さ30cmぐらい

▲鋭い棘と葉痕。葉痕の上に芽吹かなかった副芽が三つ見える

▲スギノキの天辺近くまでよじ登る


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