2006.04.30
ニワウルシの芽吹き
鎌倉宮から瑞泉寺に向かう途中、二階堂川で左折して川沿いを歩く。この川沿いには色々な木が生えていて面白い散策路だ。ちょっと珍しい蝶にもよく出会う。以前晩秋の天園を歩くにも掲載したが、この道は紅葉谷で知られる“獅子舞”を通って天園ハイキングコースに通じている。
入口の辺りでいちばん目につくのは何と言ってもニワウルシの木。この日は赤みを帯びた新葉が青空に向かって吹き出しているところだった。十数対もの小葉を持つ長〜い葉のニワウルシ、その芽吹きは力強い。
ニワウルシは中国産の外来種で、庭木として植栽されたものが各地で野生化しているという。鎌倉ではこの一帯でしか見たことがないが、親木はこの近くのテニスコート前に何本か植栽されてるニワウルシなのだろうか? 成長の速い木らしいが、この川沿いを通る度に数が増えているし、大きくなっているような気がする。気のせいか? 今後も要ウォッチだ。
道の逆側は永福寺跡の原っぱだが、ここにもニワウルシの幼木がたくさん生えている。お蔭で芽吹きを間近で撮影することができた。一つの冬芽がこれだけのエネルギーを秘めていたかと敬服(?)する。
迫力あるニワウルシの芽吹き/2006.4.28/市内二階堂
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幼木が生えている永福寺跡は、枯れ残ったススキと木々の緑が美しいコントラストをなしていた。
▲こんなところにニワウルシの幼木が生えている。
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ニワウルシは「ウルシ」とつくが、ウルシ科ではなくニガキ科なのでかぶれることはない。しかし、赤みを帯びた新葉を見ると、芽吹きの姿はニガキよりもウルシ科に近いように見える。ニガキの芽吹きもきれいだが、新葉は緑でもう少し涼しげだ。
▲ニガキ/2006.4.14/鎌倉中央公園
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▲ニガキ/2006.4.24/鎌倉中央公園
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