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2017.09.01
夏の終わりに/花虫さんのこと

8月31日から急に涼しくなった。ようやく夏眠からさめて散策に行こうかという気になるが、その前に書いておきたいことがある。
ここ何年もの間、道端自然観察会を主宰し、たくさんの人達に自然観察や写真の楽しさを教えてくれた花虫とおるさん(本名 吉田富士男さん)がこの8月に亡くなった。昨年から闘病中ではあったが、よい時は日々の観察にも観察会にも復帰されていた。このまま回復して完全復帰されることを願っていたので、突然の訃報はショックだった。
花虫さんとお知り合いになったのは2003年2月、当時冬芽と葉痕にハマっていた私にセンダンの葉痕写真付メールを下さったのがきっかけだったが、以後、掲示板で、自然観察会で、夏の高原合宿で、大変お世話になった。まだまだこれからも・・と思っていたので、本当に残念でたまらない。

初めて花虫さんにお会いしたのは2003年10月、舞岡公園での観察会だった。ここで初めて昆虫観察の面白さを知る。それまで花をメインにフィールド歩きをしていた私にはとても新鮮で、急に自然観察の世界が広がった。
それからは2005年頃までは舞岡で不定期に、さらに2006〜2007年頃から今のように多摩丘陵の里山を中心に月1回の観察会が定着した。

初期の頃は花虫さんが見つけたものをみんなが順番に撮って満足していた観察会は、回を重ねるうちに中身が濃くなり、かと言ってマニアックになり過ぎず、一人一人が自然観察会本来の楽しみを享受できる本当によい会だった。
身近かな自然観察がこんなに面白いことに驚く一方、同好の仲間や先輩方と虫談義・花談義しながら里山を歩く楽しさを知ることができた。
花虫さんにお会いしてなかったら、あの時葉痕付メールをもらってなかったら、自分は今、虫の写真にハマったりしてなかっただろう。ホームぺージ作成も写真散策ももう止めていたかも知れない。

花虫さんのホームページに行くと、最後に更新されたのは7月初め、トップにはアサギマダラとフシグロセンノウの写真が飾られている。これは毎夏高原合宿をやっていた鹿沢高原やバラギ湖で撮られたものじゃないかな?と懐かしくなった。私も高原合宿で撮ったフシグロセンノウとアサギマダラを貼ってみる。

▲2009.8.21/バラギ湖

▲2010.8.21/鹿沢高原

花虫さんのホームぺージ「道端自然観察館」
http://www1.ttcn.ne.jp/~michibata-nature/

透明感のある写真や几帳面な観察記に花虫さんの人柄がにじみ出ているんだなあと改めて思う。花虫さんのホームページは少なくとも今後10年は残して下さるそうだ。膨大な観察記は記録としても素晴らしいと思う。これからも何か思い出す度にお邪魔してみるつもりだ。思い出のためだけじゃない。新しい発見がこれからもきっと出てくるに違いない。



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