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2014.10.11
新治市民の森

秋の一日、横浜市緑区の新治市民の森で観察会が開かれた。この時期は寺家ふるさと村や新治市民の森など田んぼのある風景に惹かれる。
黄金色の田んぼに飛ぶ赤トンボは寺家に比べると少なかったが、ナツアカネのカップルがハートを作ったまま飛んでいた。よくあの恰好で飛べるものだと思う。多かったのは田んぼ周りの小川に産卵するマユタテアカネ。マユタテアカネはあちこちにいた。アキアカネは例年より少なく、今いちばん多いのはマユタテアカネのようだ。

水辺の草むらでイトトンボを探す。いかにもアジアイトトンボかアオモンイトトンボがいそうな環境だったが、見つからず。もう1ヶ月早かったらいたんじゃないかな・・と思われた。代わって今日の主役はオオアオイトトンボ、数箇所でメタリックに光るきれいな個体に出会った。越年トンボ以外で晩秋遅くまで見られるのはアキアカネとオオアオイトトンボだ。このトンボを見ると秋が深まってきたなと感じる。

珍しかったのはルリタテハの蛹、食草のサルトリイバラの蔓にぶら下がっていた。側に前蛹状態のものもいたが、ルリタテハは成虫越冬だから、これから羽化するはずだ。鎌倉にもルリタテハは多いが蛹はまだ見たことがなかった。
虫が少なくなってきたことは否めないが、10人もいれば何かしら面白いものが見つかる。谷戸田に咲くヤマハッカ、トリカブト、ノコンギク、ノハラアザミなどなど秋の野の花を愛でながらいつものコースを一周した。

 
新治市民の森(横浜市緑区)/2014.10.11
▲ナツアカネのペア、この恰好のまま飛んで稲の中に着地

▲アキアカネもいる

▲アキアカネ「あれ? 柿の実は?」/今年は実つきの悪い柿の木が多いようだ

▲産卵ラッシュのマユタテアカネ/写真2写真3写真4写真5写真6写真7写真8戻る

▲ルリタテハの蛹/こちらは前蛹戻る

▲指揮者・カマキリさん「そう、そう、そこは伸びやかに歌いましょう♪」/「しー、そこはピアニッシモよ!」「うまく行ったわ」戻る

▲セイタカアワダチソウにキタテハ。ススキも見えて季節感いっぱい!

▲刈り入れのすんだ谷戸田

▲同上

▲土手のススキにいたデーニッツハエトリ♀

▲土手のノダケにアカスジカメムシ

▲きれいなアカボシゴマダラ、三化かな?

▲ツチイナゴ成虫。幼虫もいたが、もう成虫の方が多そう

▲ツユムシ

▲木の上に見慣れない虫が! ツマグロスケバのようだ

▲カラスザンショウにいたモンキアゲハの終齢幼虫をアップで! 昨年と同じところにいた

▲最後に、今日出会ったオオアオイトトンボさん集合!(すべて別の個体)/写真2写真3写真4写真5写真6写真7戻る


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