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2008.08.07
年々増えてる蝶

フィールドで出会う蝶に興味を持ち始めてまだ5〜6年しか経ってない。また、特に調べている訳でもなく印象で言っているだけだが、鎌倉の野山に年々増えていると感じる蝶がいる。モンキアゲハ、ツマグロヒョウモン、クロコノマチョウ、ナガサキアゲハなどだ。モンキアゲハは黒いアゲハの中ではいちばんよく見るし、ツマグロヒョウモンも園芸種の花などによく集まる。特に秋に多い蝶だ。
両者に比べてクロコノマチョウ、ナガサキアゲハの数はずっと少ないが、それでも年毎に見かける機会が増えているように思う。

その存在を知ったことでより注目するようになり、目につき出した・・とも考えられるが、これらの蝶には共通した特徴がある。いずれも“南方系”の蝶で、分布域が年々北上・拡大してるらしい。10年前は関東にはいなかった蝶が今は普通に見られるという現象も起きている。温暖化で片づけてしまってよいのか分からないが、鎌倉は元々温暖な土地、南方系の蝶にも棲みやすいところに違いない。これらの蝶が今後どうなっていくかは興味あるところだ。

ちなみに食草はといえば、
   モンキアゲハ --> カラスザンショウなどミカン科
   ツマグロヒョウモン --> スミレ科
   クロコノマチョウ --> ススキ・ジュズダマなどイネ科
   ナガサキアゲハ --> ミカン科の栽培種
となっている。ナガサキアゲハ以外は産卵場所に困ることはなさそうだ。
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同じミカン科でも、ナガサキアゲハはカラスザンショウやコクサギは好きでないようだ。確かに今まで三回ナガサキアゲハの産卵シーンを見たことがあるが、舞岡公園のカラタチの木、大船フラワーセンターのナツミカンの木、鎌倉中央公園の栽培種の柑橘類(種名不明)と、いずれもミカン科の栽培種だった。

鎌倉の棲み心地はいかがですか?
▲ツマグロヒョウモン♂

▲ツマグロヒョウモン♀

▲モンキアゲハ

▲ナガサキアゲハ♂

▲ナガサキアゲハ♀

▲クロコノマチョウ


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