花写真の脇役
2002.6.30

今年の梅雨はしとしととよく降り続き、久々に梅雨らしい梅雨を迎えている。草木には嬉しい雨だ。雨の日は散策に出かけようなどと思わないのが普通だが、今月は前から決まっていた散策会や旅行などもあって、小雨の中を歩いたり、雨上がりの草木に接する機会が多くあった。こんな時は意外な写真が撮れるものだ。

花写真を撮る時、もちろん主役は花であり、特に他の小道具は要らないことも多いが、時には引き立て役・脇役がいるとまた楽しい。色々なものが脇役になり得るのだが、まず思い浮かぶのは、背景になる建築物など。お寺のお堂や屋根は鎌倉らしい花写真を撮るには必需品だ。一方、偶然の面白さをもたらしてくれる虫達や自然現象も脇役として歓迎したい。

さて、この梅雨どきに恰好の脇役といえば、やはり雨、雫、水滴かも知れない。紫陽花を初め梅雨どきの花はやはり濡れている方が美しい。葉っぱも緑がいっそう鮮やかに写る。そんな目で写真を整理してみると、いくつか梅雨どきらしい写真が見つかった。ただし、雨上がりの好期を捕らえるのは難しく、思うように撮れていないのだが・・。

※クリックすると拡大写真が表示されます
▲キンシバイ ▲アブチロン
▲キツリフネ ▲ムクゲの蕾
▲ギボウシ ▲ガクアジサイ

こうして見ると、雨が何らかの効果をもたらしているかなと思う。が、だんだん欲が出てくるのも事実だ。「ここにはもう少し大きな水滴がほしい」とか「ここにぶら下がっていてほしい」とか、言い出せばキリがない。

▲ネズミモチ ▲ギボウシ

このあたりになると、水滴は脇役ではなく段々主役になってくる。そして水滴に映っているものが見えてくると、また新しい世界が開けてくるではないか。あぶない、あぶない、またまたハマってしまいそう・・。ここまで、ここまで・・。(^^;)

6月末に友人達と愛知県足助町に出かけた。これは“自称悪妻”から成る“悪妻倶楽部”のメンバーが一年に一度どこかで会う集まりで、もう15年以上続いている。今回のメイン・イベントは蛍鑑賞であったのだが、残念ながら雨で中止になってしまった。(まあ、口さえあればいいという人達ではあるが・・。^^;)
今年の私はずっと“晴れ女”で、旅行や遠出の日はほとんど奇跡的に晴れていたのだが、とうとうお天気運を使い尽くしてしまったか・・。ちょっと恨めしかった。

翌朝も小雨。宿の窓から見る山にはうっすらと霧がかかっていた。ナツツバキの木からポトポト雫が落ちている。これはこれで絵になる光景ではある。季節感あるショットが撮れるかも知れないとシャッターを切った。

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家に帰ってパソコンに取り込んでみて初めて気がついた。おっ、遠くの山まで映っている! ふーん、このデジカメでも結構はっきり映るものなんだ・・・・・。
いけない、やっぱりハマってしまいそうだ。(^^ゞ

P.S. え? 「それはそうと、足助ってどんな所?」ですか? それはもう一人の“自称悪妻”のページへどうぞ。(^^)

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