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2014.04.25
今日の散策/チョッキリ・トンボ・シロバナハンショウヅル

今週末、今日からの3日間は絶好の散策日和になりそうだ。何を差し置いてもフィールドを歩きたい。友人と横浜自然観察の森に出かけた。
観察の森は自然豊かな緑地帯で大船からも行きやすい位置にあるが、植物や昆虫は微妙に異なり、私たちにとっては鎌倉ではなかなか出会えないものがターゲットになる。この時期ならハラビロトンボ、蔓性でどこに咲くか分からないシロバナハンショウヅルの花はぜひ見たい。
バスを降りて散策路に入ると早くもカワトンボが現れた。今日は茶翅ばかり。やはり雄の方が早く出てくるということか? ムラサキシラホシカメムシやアカボシゴマダラの幼虫、ハエトリグモ、ハンミョウたちと遊びながら渓流に沿って散策路を上る。ムラサキダイコンの草原にはジャコウアゲハが狂ったように飛び回っていた。暑くもなく寒くもなく本当に気持ちのよい森歩きが続く。

ハラビロトンボの池に来るとまっ黒なトンボが飛び回っていた。ハラビロトンボの雄は成熟するとシオカラトンボのように粉吹きになるが、その過程で黒くなる時期がある。写真写りは悪いしフォーカスもしにくくあまり嬉しくはないが・・。
そんな中に連結したまま飛んでいるペアがいた。片方は黄色だが、もう一方は黒いトンボだ。雄は粉吹きになって成熟してから交尾に至ると思っていたが、半成熟の時点でもう交尾を始めることを初めて知った。まだ雌が少ないのか、このペアは何匹もの黒い雄から標的にされ追いかけ回されていたが、しばらくして雌が無事に産卵してる姿が見られた。
ハラビロトンボを眺めていると、遠くに水色のイトトンボが止まっている。時期的にクロイトトンボかと思ったが、遠目にもクロイトトンボより長く頭が小さい感じ。望遠で撮ってみると尻尾の方も違う。見たことのないイトトンボだったが、帰宅後調べた結果、越年トンボの一種であるホソミイトトンボと判明した。

もう一種のニューフェイス(自分にとって)はイタヤハマキチョッキリだった。この森にいることは聞いていたものの簡単に見つかるとは思ってなかったのだが、道沿いに生えたエンコウカエデの幼木に揺籃がぶら下がっている。立ち止まって見ていると何と作者のチョッキリが現れた!
ハンショウヅルの方は、ガマズミとクワの木に絡んだ株が見事に花をつけていた。

横浜自然観察の森/2014.4.25
▲カワトンボ♂幼体

▲今年初めて見るハンミョウ

▲同上。怖い顔で睨んでいるが、虫を捕まえたようだ

▲ハラビロトンボ♂半成熟体

▲ハラビロトンボ交尾中

▲初めて見たホソミイトトンボ

▲同上。淡褐色の目立たない姿で冬を乗り越え、春になって水色に変身したもの

▲エンコウカエデの幼木にこんな揺籃が!

▲作者のイタヤハマキチョッキリが現れる

▲揺籃作成準備中の小枝がもう2本、葉の付け根を噛んでしんなりさせておき、明日巻くのかな?

▲点検中・・

▲同上。4〜5枚の葉を巻き込んで一つの揺籃を作る訳だが、その作業も見てみたい

▲シロバナハンショウヅル、いい株に出会えた

▲クワとガマズミの低木に絡みついて大きな株になっていた

▲淡いクリーム色の清楚な花

▲同上。近くにもいくつか花の咲いている株があった


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