2009.09.09
赤トンボ2種
赤トンボの季節だ。赤トンボとは“トンボ科アカネ属”を差すようで、その代表はアキアカネだが、夏は山へ避暑に行っておりまだ戻って来てない。鎌倉に来るのは例年9月下旬頃だが、今年はどうか?
“赤トンボより赤い”ショウジョウトンボは、アカネ属ではないので赤トンボに入れてもらえないという。まあ一般の人にとっては“赤いトンボ”が“赤トンボ”なのだから、ショウジョウトンボももちろん“赤トンボ”だ。
広町の蕎麦畑に真っ赤なトンボがいた。後ろから見た時はアキアカネより赤く感じたのでナツアカネかと思ったが、横から見ると胸の黒筋模様がアキアカネ?
もう一つはズーラシアの池にいた“赤いトンボ”。連結産卵飛行していたのはショジョウトンボと思っていたが、別のところで手すりに止まっている“赤いトンボ”を間近で見ると、ショウジョウトンボより小型のネキトンボのようだった。
帰宅後パソコンで連結飛行していたトンボを見ると、翅の付け根が赤っぽく雌の胸の模様からして、こちらもネキトンボらしい。それに何より、ネキトンボは連結飛行しながら産卵するタイプなのに対し、ショウジョウトンボは雌が単独で産卵し雄が上から見守るタイプだと分かった。
トンボの産卵形態が種によって違うのは面白いなと思うが、これが種の見分けに結構役に立つ。これでスッキリと解決!
ナツアカネ? or アキアカネ?/2009.9.6/広町緑地
▲アキアカネより赤く感じたが・・
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▲横から見ると、アキアカネ!
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ネキトンボ/2009.9.9/横浜市旭区・ズーラシア
▲遠くから肉眼で見た限りではショウジョウトンボかと思ったが
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▲こうして見ると翅の付け根がやや赤っぽい
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▲連結産卵飛行。雌(後ろ)の胸の模様がはっきり見える
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▲同上
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▲手すりに止まっていたネキトンボ。ショウジョウトンボは足も赤いが、ネキトンボの足は黒い
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参考までに、↓は以前撮ったショウジョウトンボ。
▲ショウジョウトンボ@鎌倉中央公園/胸に黒い筋はない
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