2008.05.27
カエデ4種@蕎麦粒山
山に行くと普段見られないカエデに会うのが楽しみだ。山渓「樹に咲く花」を見ると、カエデの分布は標高でかなり決まってくるようだが、実際に山に行ってみるといつもそのとおりだと思う。今回は何の予習もしなかったが、1500m前後に生えるカエデは何種類もあるので期待して行った。
以下の写真は、蕎麦粒山登山口(標高約1400m)から山頂(標高1627m)付近で見たカエデ4種。
オオイタヤメイゲツ
▲3枚とも同じ種であるという保証はないし、最初はどれもハウチワカエデかと思っていた。が、ハウチワカエデにしては葉柄が長過ぎるのと不揃いな鋸歯もオオイタヤメイゲツに近そうだ。ネットで調べると、オオイタヤメイゲツは蕎麦粒山の代表的な木にもなっている。若葉は質感が違うので判別が難しいが・・。
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テツカエデ
▲一見ウリハダカエデに見えたが、樹皮がウリハダカエデとは違うなと思っていると、少し先にテツカエデと名札のついた木があった。3枚目の幼木もテツカエデと思う。テツカエデは白馬・栂の森で見たことがあるが、やはり標高1500mぐらいの地点だった。
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アサノハカエデ
▲これは初めて見るカエデだったが、調べるまでもなく名札のついた木が近くにあった。五裂する葉が多く、葉柄は長い。きれいな葉だった。
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コミネカエデ
▲コミネカエデとミネカエデはよく似てるが、「葉先が尾状に尖るのがコミネカエデ」ということで、コミネカエデの方と思う。上の写真に花序が何本か垂れ下がっている。きれいな赤い花を見てみたいが、時期は少し先のようだ。
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以上、短かい距離の間に少なくとも4種のカエデが見られたが、分布や標高から見てどれもありそうなカエデだった。鎌倉周辺で見られるカエデはほんの僅かだ。せめて山に行った時にカエデ・コレクションを増やそう。
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