キツネノカミソリは夏に林縁などに咲くヒガンバナ科の野生種だ。春に出る葉がカミソリのようで、花の色がキツネを思わせる（ほんとかな？）ことからこの名があるそうだ。春に出てきた葉は夏には枯れてしまい、葉が枯れると花茎が伸びてきて花をつける。ヒガンバナは結実しないが、キツネノカミソリは実をつけるようだ。

この花は旧盆の頃咲くという印象があったが、今年はずい分早くから咲いた。
昨日、横浜市内のあるマンションを訪ねたが、その敷地内に市の保存林がある。シラカシの木が目立ったが、ヤマザクラ、コナラ、ムクノキなどが入り混じった雑木林をひとまわりしてみた。そこでいちばん目立っていた花がこのキツネノカミソリだ。暗い林内から一歩出た林縁に点々と咲いていた。
鎌倉市内では広町にあるが、こちらも例年より早くから咲いているようだ。まだ間に合うとのことだが、今年も見られるかどうか分からないので、昨日のを掲載しておこう。年によってずい分花期が違うようで、今後要注意だ。

キツネノカミソリ／2006.8.6／横浜市戸塚区

↓は先月末から市内の道路脇に咲いていたもの。誰かが植えたものと思うが、これもキツネノカミソリ？
これを見て「あっ、今年はずい分早いな」と思ったのだが・・。

▲2006.7.29

▲2006.8.3