2006.07.14
雑木林の蝶たち
今日は昆虫愛好家の人たちによる「オオムラサキを見る会」が町田市の小山田緑地で開かれた。オオムラサキは日本の国蝶だが、まだ見たことがなく、前から楽しみにしていた日だ。友人の車で鎌倉から2時間、10時に無事現地に着いた。
この緑地は前に一度だけ立ち寄ったことがあったが、中の方まで行くのは初めてだ。樹木も多く植物も面白そうだが、今日はまっすぐオオムラサキの観察ポイントへ向かう。途中可愛いササキリ坊やが迎えてくれた。
観察ポイントの雑木林に着き、オオムラサキを待つ。集まった方たちは毎年ここでオオムラサキ観察会を開いているとのこと。どこに何時頃現れるかよくご存知だ。今年はオオムラサキの出が非常に少ない(遅れている?)とのことで心配されたが、11時過ぎに期待どおりどこからか一頭の♂が現れた。少々遠い上になかなか開いてくれない。そのうちどこかに飛んで行ってしまった。
今年は見ただけで満足しないといけないかな?と思っていたが、しばらくするとまたやってきた。8人が注目する中あちこちに止まっていたが、ほどなく近くのよい高さに止まって何回も翅を開閉してしてくれた。あまり角度がよくなかったので、写真はいまいちだったが、きれいな藍色の表翅がよく見えた。噂に違わぬ“風格のある蝶”に会えて大満足。
▲オオムラサキ♂
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▲オオムラサキ♂
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雑木林にはオオムラサキ以外にも何種類かの蝶が集まっていた。30度を越えるような日は人も林の中に駆け込みたくなるが、蝶も林の中で樹液を吸って暮している。ジャノメチョウやクロヒカゲなど地味だが落着いた色の蝶をゆっくり観察することができた。
他にもコガネムシの仲間、タマムシ、カミキリムシなどたくさんの昆虫が共生している。夏の雑木林は虫たちのパーティ会場のようだ。
▲おお、先客がいたか!/ジャノメチョウ
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▲ジャノメチョウ
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▲見慣れたキタテハも林で見るとひと味違う?
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▲キタテハ
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▲クロヒカゲ(上)とジャノメチョウ(下)
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▲クロヒカゲ
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▲コシロシタバ(蛾)
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▲開くとなかなかお洒落/コシロシタバ(蛾)
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帰りがけに近くの野津田公園に立ち寄り、キイトトンボを初めて見る。草むらをゆらゆらと頼りなげに飛ぶ可愛いトンボだった。
先日掲載したトリノフンダマシ三種もすぐさま見つかった。初めてシロオビトリノフンダマシを見たのもこの草むらだった。それから二年経ってようやくこの仲間三種を見つけたと言うのに、ここに来ればたちどころに揃ってしまう。自然豊かで楽しい公園だ。子どもの頃は都内にもこんな草むらはいくらでもあったけど・・。
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