2006.06.04
ドクダミと八重のドクダミ
梅雨が近くなってきた。この時期になると野の花も少なく、ドクダミばかりがやたら目立ってくる。
ドクダミというと、子どもの頃、庭の隅に群生していたのを思い出す。駆除するのも厄介だったのだろう。薬草としての効用は知っていたが、あの強烈なにおいと語感の悪さから敬遠してきた草でもある。毒草でもないのにやたらな名前をつけられたくないものだ。(^^;)
そのドクダミの花が“結構いい花だ”と思うようになったのは最近のこと、デジカメ持って散策を始めてからだった。
もうひとつ、どこにでもあるドクダミの花を見直すきっかけになったのは、数年前に八重のドクダミ(園芸種)を見てからかも知れない。鎌倉駅前の大巧寺(通称おんめさま)だったが、人気のある花だったせいか、その後あちこちで見かけるようになった。
八重の花は普通は雄しべが変形して花弁になっているため、実はできない。ドクダミには元々花弁はなく、白いのは苞葉だ。八重のドクダミは葉が変形して花弁状になっている。よく見ると、雄しべも雌しべもちゃんとあるので、結実するのかも知れない。
自然の中で八重のドクダミを見たという話も聞いたことがある。私も普通のドクダミの中に一輪だけ八重の花が咲いているのを見たことがある。突然変異なのか、誰かが植え込んだものなのか不明だが・・。
▲梅雨時はドクダミが目立つ/2006.5.28
|
▲開きかけの花も可愛い/2006.5.24
|
▲白い雌しべと数本の雄しべからなる花が多数集まっている/2005.6.3
|
▲ヤエドクダミにも雄しべ・雌しべがある/2003.5.21/大巧寺
|
▲ヤエドクダミにはよく“花弁”になり切ってない“葉”がある/2003.5.21/大巧寺
|
|