2016.01.31
マンションの訪問客2016/1月の蛾 その2
暖冬と思っていたが1月中旬に来て急に寒くなる。18日朝には鎌倉でも雪景色が見られた。2日に一度ぐらいは通路・階段を歩いてみるが被写体は少ない。一回りしてフユシャクが1〜2匹見つかれば「回ってよかった!」という感じだ。それでも今日(1月31日)は4種類のフユシャクがいた。2月もまだまだ期待できるかも知れない。
今回新たに来たフユシャクは2種類、シロフフユエダシャクとシロオビフユシャクだった。シロオビフユシャクはウスバフユシャクと共に、今季来たフユシャクの中では最も個体数が多い。
シロオビフユシャクとクロバネフユシャクとの見分けが難しい。黒っぽいのでクロバネかと思っていたものが、後でシロオビだと分かったものもあった。判別にもう一つ自信が持てないが、白っぽい・黒っぽいはあまり手がかりにならないようだ。翅の外側ラインのカーブの仕方が違うようにも思う。(画像参照/クロバネの方が直線的)
同様にシロフフユエダシャクと、まだ来てないがヒロバフユエダシャクもよく似てる。外横線が前翅の縁と直角に交差するのがシロフ、斜めに交差するのがヒロバだそうだが、分かりにくいものもある。この両者もシロオビ・クロバネと同様、前翅の裾のカーブが違うようにも思う。
今季来たフユシャクは今のところ9種類。フユシャクは全部で35種ぐらいいるとされているが、山地性のもの、地域に依存するものもあるので、9種といっても、この辺りにいそうなフユシャクはだいたい来てるのか? あと来てもよさそうなのは3〜4種かも知れない。その内イチモジフユナミシャクは今季はまだ見ていないが、2年前の1月に来てるからこの辺りにいることはいそうだ。他には、クロテンフユシャクや前述のヒロバフユエダシャクあたりが期待できる。
今季来たフユシャク/12月中旬〜1月下旬
種名 | 初見 | 12中 | 12下 | 1上 | 1中 | 1下 | 2上 | 2中 | 2下 |
クロスジフユエダシャク | 12/13 | ○ | | | | |
クロオビフユナミシャク | 12/19 | ○ | ○ | | | |
チャバネフユエダシャク | 12/25 | | ○ | ○ | ○ | |
ナミスジフユナミシャク | 1/4 | | | ○ | ○ | ○ |
シモフリトゲエダシャク | 1/10 | | | ○ | ○ | ○ |
クロバネフユシャク | 1/10 | | | ○ | ○ | ○ |
ウスバフユシャク | 1/12 | | | | ○ | ○ |
シロフフユエダシャク | 1/18 | | | | ○ | ○ |
シロオビフユシャク | 1/24 | | | | | ○ |
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※シモフリトゲエダシャクは3期に渡っているが、1匹が1/10〜1/21の間同じ所に張りついていた。1月中旬にもう1匹来たが、そちらはすぐにいなくなった。
2016.1.16〜2016.1.31に来た蛾全種
▲シモフリトゲエダシャク(シャクガ科)/2016.1.17/1/10〜1/21まで天井に張りついていたが、その後見かけない。
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▲クシヒゲシャチホコ(シャチホコガ科)/2016.1.17/マンションで年越ししたクシヒゲシャチホコと同じ個体かも?
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▲ブドウトリバ(トリバガ科)/2016.1.17/この晩から翌朝にかけて雪が降った。が、翌朝も冷たい雨にぬれながら同じ所に止まっていた。
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▲シロフフユエダシャク(シャクガ科)/2016.1.18/今季8種目のフユシャク/模様がはっきりしないが、外横線が前翅の縁とほぼ直角に交わっていることからシロフフユエダシャクとしておく。
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▲下から見上げるように撮っていることもあり、外横線と前翅縁との交差角度ははっきりしないが、模様や翅の張り具合からシロフフユエダシャクと見られる/2016.1.31
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▲ナミスジフユナミシャク(シャクガ科)/2016.1.24
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▲これがクロバネフユシャクだと思っているが・・。シロオビフユシャクとは前翅裾のカーブが微妙に違う/2016.1.10
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▲クロバネフユシャク/2016.1.31/2週間ぶりに来た。今季2匹目
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▼蛾以外の虫も少なかったが、珍しい虫が1匹!
▲トゲナナフシの若齢幼虫のようだが、この時期に孵化するものなのだろうか?/2016.1.17/1階の外に面した手摺りにいたもの。棘はない。
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▲↑の翌日雪が降った。あのトゲナナフシの幼虫は死んでしまったかなあと思っていたが、1週間したら同じ場所に現れた!/2016.1.24
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▲以前舞岡公園で撮ったトゲナナフシの成虫/2009.12.16
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▲裏山風景@雪の朝/2016.1.18
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▲同上
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▲同上
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