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カバノキ科の花
アカシデ・クマシデ・オオバヤシャブシ


***写真をクリックすると拡大写真が見られます***

3月、カバノキ科の木々が芽吹き始める。細長く垂れ下がった花序は、気をつけてないと「いったいいつ咲いたのだろう?」「あれも花なの?」というほど目立たないが、クマシデ属の木は公園などにもよく植えられている。気をつけて見てみよう。
カバノキ科の木は雌雄同株だ。雌花などどこについているのか?と思っていたが、注意してみるとちゃんとついている。(^^;) 今年は意識して探してみた。

アカシデ(クマシデ属)
▲慶応大学湘南藤沢キャンパス
垂れ下がる雄花序は赤褐色。先端に小さく見える芽は葉芽の場合と、葉と雌花の混芽の場合がある。雄花にやや遅れて雌花が咲くようだ。
▲慶応大学湘南藤沢キャンパス
(左)枝先から雌花序が出てきたのが分かる。
(右)昨年の果穂がまだ一つ二つ残っていた。雌花は小さいが、果穂はこんなに大きい。

クマシデ(クマシデ属)
▲慶応大学湘南藤沢キャンパス
アカシデ同様、雌花は雄花より先の方につく。
▲(左)慶応大学湘南藤沢キャンパス (右)横浜市豊田中央公園
いずれもイヌシデと区別がつきにくいのだが、木肌の特徴などからクマシデと判断した。果穂がつき始めればはっきりすると思う。

オオバヤシャブシ(ハンノキ属)
▲厚木市・丹沢の麓
(左)垂れ下がっているのが雄花序。雌花序は右下の方に一つだけ見える。
(右)昨年の果穂がまだたくさん残っている。
▲愛知県渥美町
(右)枝先から葉→雌花序→雄花序の順についている。
ヤシャブシとオオバヤシャブシは葉や果穂の大きさの他に、この順序が違うそうだ。 ヤシャブシは雄花序が枝先につき、オオバヤシャブシだけがこの順序でつくことから、これらはオオバヤシャブシと判断した。

こうして見ると結構面白い。どの木にどんな果穂がつくのか、追跡できればまた撮ってみよう。なお、以前掲載したカバノキ科・ハシバミ属のツノハシバミは、→ こちらへ


なお、クマシデ属にはクマシデ、サワシバ、イヌシデ、アカシデなどがあって判別が難しく、図鑑で調べて推測したまでです。間違っているかも知れませんので、あしからず。
なお、こういう時には下記の写真図鑑をいつも頼りにしています。樹木の花だけでなく、冬芽、葉、実、木肌などの写真もあり、また、類似種の区別の仕方もていねいに書かれておりとても便利です。(それでもなかなか分からないことも多いですが・・)
山渓ハンディ図鑑 3/4/5/「樹に咲く花」(3分冊)

 (NN3.0/IE4.0以上)
撮影日: 2002.3.24〜4.1
撮影場所: 慶応大学湘南藤沢キャンパス、横浜市豊田中央公園、厚木市、愛知県渥美町
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