八方池より

白馬の花アルバムへ

最近すっかり恒例となった夏の白馬行、過去2年は8月中旬でしたが、その頃になると山は早くも初秋、花も秋の花が主流になってきます。今年は夏の花も見たいということで、7月19日からの3連休に行くことになりました。(2002年はこちら
7月20日前後は例年ですと梅雨明けの境目、どっちに転ぶかは運次第というところですが、今年は全く明ける様子もなく雨を覚悟での出発となりました。(結局、今年の梅雨明けは関東では8月にずれ込む結果となりましたので、1週間遅らせても状況は同じだったようです。)

しかし、山の天気は行ってみないと分からないものです。若干の雨にも遭いましたがこれは真夏でもあること、曇り空ではありましたが、例年どおり一日は栂池へ、一日は八方尾根へと花との再会を果してきました。

新しい花との出会いも数多くありました。
一つは例年より1ヵ月早かったことにより、夏の花はもちろん、春の花にも会えました。栂池も八方も標高1900mあたりから上は所々に雪が残り、ショウジョウバカマやユキワリソウ、ミズバショウなど、雪解けと同時に咲く花がまだ見られました。
八方では昨年雨と霧で果せなかった八方池までのトレッキング中に、可憐な高山植物に出会えましたし、栂池では例年花がほとんど終っているキヌガサソウや、すでに果実になっているタケシマランやサンカヨウの花を見ることができました。(シラネアオイは見逃しましたが・・)

もう一つ、今年は栂の森林道を散策したため、新らたな花に出会えました。栂の森は栂池自然園に向かう途中標高約1500m地点にあり、ゴンドラとロープウェイの乗り換え地点でもあります。例年はいつも通り過ぎていましたが、今年は林道に入ってみたところ、湿原や尾根の岩場にはあまりない森の中の植物を見ることができました。ちょうど昨年5月末に行ったミニ白神のブナ林を思い出しましたが、よく似た植物が多かったように思います。
栂の森もゆっくり散策できれば面白いところです。できればもう半月から1ヵ月ぐらい早い時期に来ると、より多くの花に出会えるかも知れません。
栂の森へ寄ったため、栂池自然園は半分も回れず少々残念ではありましたが、欲を言えばキリがないですね。

満足できる写真は少ないですが、昨年の「白馬の花アルバム」に追加して掲載しました。なお、下記は撮影場所の位置関係です。昨年の分を修正して再掲しました。


和田野

八方の麓
標高約800m

八方尾根

八方駅標高760m
 |(ゴンドラ)
兎平標高1400m
 |(リフト)
黒菱平・
鎌池湿原
標高1680m
 |(リフト)
八方池山荘標高1830m
 |(登山道)
第2ケルン標高2005m
 |(登山道)
第3ケルン標高2086m
 |(登山道)
八方池標高2065m

栂池高原・自然園

栂池高原駅標高831m
 |(ゴンドラ)
栂大門駅標高1560m
 |(栂の森遊歩道)
 |―― 栂の森林道
栂の森駅標高1580m
 |(ロープウェイ)
自然園駅標高1829m
 |(遊歩道)
栂池自然園標高約1900m


それでは、白馬の花アルバム へどうぞお越し下さい。

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