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2008.09.12
名越切通

このところ鎌倉の切通し撮影にハマっている写真グループだが、今月は名越切通に行く。
名越切通は古来鎌倉から三浦に通じる道で、かつては防衛上重要な意味を持つ道であったと言う。現在はちょうどその下に横須賀線名越トンネルができ、逗子へ通じる道であることに変りはない。
切通し周辺は大切岸(おおきりぎし)や数多くのやぐらなど歴史的にも貴重な遺跡があり、本道は苔むした置石など古道らしい趣きに満ちている。これが自然にできた山道ではなく、人工的に削られた切通しだと思って見ると更に色々なものが見えてきそうだ。

法性寺近くの谷や切通しには、アカボシゴマダラ、クロアゲハ、モンキアゲハ、ジャコウアゲハ、アオスジアゲハなど様々な蝶が飛んでいた。どこの切通しに行っても黒っぽいアゲハをよく見かける。昼なお暗い切通しに黒いアゲハ、ちょっと不気味だがぴったりの光景だ。眺めているうちに、昔、湘南地方では黒いアゲハのことを「鎌倉蝶」と呼んでいたという話を思い出した。

名越切通を歩く/2008.9.12

▲苔むした置石

▲急坂に刻まれた石段

▲道ぞいには石仏や庚申塔も見られる

▲法性寺付近のやぐら

▲同上。かなり大きなやぐらだが中は空っぽ

▲何段かの層になった大切岸。侵食によるものではなく人工的に削られたもの

▲同上。防衛の目的で築かれたとされる

▲大切岸の上から法性寺方面を見る

▲同上。逗子方面を見る。大切岸の上は平場になっている


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