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2007.07.11
ヤブガラシ

“ヤブガラシ”の由来は、繁殖力豊かで薮を枯らしてしまうということかと思うが、それほど繁茂しているのは見たことがない。この花、ユニークで結構面白い。ツタやノブドウなどと同じブドウ科に属するが、花が咲くと早々に花弁が落ちてしまうのもブドウ科に多い特徴だ。
花弁や雄しべが落ちて花盤と雌しべだけになった花を見ると、短かくなったローソクを連想してしまう。この花、虫に好かれているようでアリやハチの訪問客が多い。虫を呼ぶのは蜜だ。花盤を見ると汗をかいたように蜜が浸み出ている。これがまるで溶けたロウのよう。
これだけ虫を呼んでおきながら、ヤブガラシの実を見たことがない。実がつかないということはないのだが、稀なようだ。地下茎で広がるからあまり実は必要ないのかな・・?

蜜をどうぞ/ヤブガラシ
▲花弁は4枚
▲早々に花弁が落ち、蜜を出す
▲滴り落ちる蜜
▲恐そうなスズメバチが来た
▲悠々と舐めていく


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