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2006.04.17
ゴマダラチョウの子

春になって芽吹きばかりを追いかけてきた。今年は例年になく芽吹きウォッチングを楽しむことができ満足している。が、そろそろ最終章が近づいたようだ。
この日(4月14日)はエノキ・ケヤキ・ムクノキを探して歩いていたが、中央公園の中で2mぐらいのエノキの幼木が目に入ってきた。新葉が展開し始めていたが、まだ完全には広がっておらずほっそりしている。ふと、ちょっと色が変わった“新葉”が目に入った。と思ったら、何と何かの幼虫である! びっくりしたが、よく見ると形といい、葉脈のような模様といい、エノキの新葉にそっくりである。しかも、とてもきれいだ。

▲ゴマダラチョウの幼虫/2006.4.14/鎌倉中央公園

前に回ってみると、特徴のある角が二本見えた。これはゴマダラチョウの仲間に違いない。この時期の幼虫を見たことがなかったが、ここ何年か湘南地区では人為的に放蝶された外国産のアカボシゴマダラが繁殖し問題になっている。昨年は鎌倉のあちこちでアカボシゴマダラが飛んでいた。それに引きかえ、在来種のゴマダラチョウは少ない。中央公園で見たことがなかった。きっとこれもアカボシゴマダラの子に違いない・・とその時は思った。

▲ゴマダラチョウの幼虫/2006.4.14/鎌倉中央公園

ところが、後で分かったのだが、予想に反してこれはゴマダラチョウの幼虫のようだ。ネットで虫に詳しい方、飼育経験のある方から情報をいただいた。中央公園にまだまだゴマダラチョウがいるのだと思うとちょっと嬉しくなった。

元々虫は好きでなかったが、最近は虫探しも楽しくなっている。とはいえ、蝶の幼虫は苦手だ。こんな幼虫を見かけても「気持ち悪い・・」と見過ごすところだが、ゴマダラチョウだけは例外になった。以前虫に詳しい方から教えてもらった“ゴマダラ坊や”は忘れられない可愛さだ。この子↓を見てから、少し考えが変わった。(^^;)

▲エノキの枯れ葉ですやすや眠るゴマダラチョウの幼虫/
2004.12.10/横浜市・茅ヶ崎公園
▲ちょっと顔を見せてもらうと・・。まるでぬいぐるみのよう!/
2004.12.10/横浜市・茅ヶ崎公園

しかし、枯れ葉の季節には枯れ葉色だった“ゴマダラ坊や”が春には若葉色に変身する。うまくできていると感心するばかりだ。


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