アオモンイトトンボ



スイレン池に行く度にクロイトトンボを楽しんでいたが、ある時大きい方の池の片隅にアオモンイトトンボを見つけた。1匹見つかると次々見つかる。小さい方の池にもアオモンイトトンボがいることを知った。
クロイトトンボに比べれば数はずっと少ないが、目が慣れてくるせいか年々見つかる数が増えてきた。羽化するところは見つけられなかったが、♂、♀、未成熟、時には交尾、産卵する姿も見つかった。

フラワーセンターのアオモンイトトンボでいちばん驚いたことは、温室のスイレン池に冬も成虫がいたことだ。これを知ったのは今年(2017年)の2月だったが、今年に限らず前から冬もいたらしい。アオモンイトトンボは通常は幼虫で冬越しする。冬にも成虫がいるのは沖縄など南西諸島のみというから、温室とはいえ非常に珍しいことだ。
アオモンイトトンボ自体は外のスイレン池のと変りないのだが、ローアングルかつ至近距離で撮れることで、イトトンボ撮影にすっかりハマってしまった。



♂・♀・未成熟


クロイトトンボに比べて数が少ないせいもあって、羽化中のアオモンイトトンボを見たことがないが、羽化間もない個体は時々見る。

▲温室のスイレン池だが、脱皮したばかりの♀/2017.6.7

▲♀の未成熟にはオレンジタイプのものがいる/2017.5.5/別個体/2017.5.23戻る
▲♂の成熟体/2014.8.14/2014.6.82014.8.82015.8.292016.8.14戻る
※すべて♂の成熟体と言いたいところだが、♀の中には♂と同じタイプのものもあり、その区別は難しい。
▲♀の成熟体は赤黒く地味なものが多い。♂と同型のものもいるが単独でいると♂♀の見分けが難しい/2014.9.17/2015.5.202017.3.30(温室)2017.6.14戻る


交尾・産卵


▲ハートを作る♂♀/2014.9.17

▲同上/2014.9.17

▲同上/2017.3.20(温室)

▲同上/2017.6.14/この♀は♂と同型

▲同上/2017.6.14

▲同上/2017.6.14(温室)

▲同上/2017.6.14(温室)

▲アオモンイトトンボは♀が単独で産卵する。そばに♂はいない/2016.6.17

▲同上/207.3.20(温室)

▲同上/2017.3.30(温室)

▲これは♂タイプの♀なのか?/2016.8.14


可愛いイトトンボとはいえ肉食系、弱肉強食の世界だ。特にアオモンイトトンボの♀は獰猛らしく共食いすることが知られている。現にフラワーセンターのスイレン池でも何回かそんなシーンを見てしまった。

▲そんなところに止まって何してるの?/2014.6.4/むむ? その翅は!戻る
▲うーん、あまり見たくないシーンだが・・/2014.9.9

▲連結飛行してるクロイトトンボの♀を襲うアオモンイトトンボ♀。この状態ではクロイトトンボ♀は逃げられないよねぇ。。/2014.9.17

温室の可愛い子たち

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