怠惰は発明の母?
2000.9.1



もう15年以上も前になるが、私達「自称悪妻倶楽部」のメンバーの間では、よくこんな会話が交わされていた。

「ねえ、お料理って作るのはまだいいんだけど、何にしようか考えるのがめんどくさいのよねぇ?」
「そうそう、毎日のことですものねぇ。私なんか、買物に行った先で献立考えてる。ひどい時には、作りながらまだ決まってなかったりしてね。」
「買物行くのめんどくさい時は、冷蔵庫を開けたまましばし何にしようか考えていたりしてね。」
「そうだ! 冷蔵庫にあるものをインプットすると、献立が出てくるようなプログラム作れないかしら?」
「それはいい!」
「ついでに、冷蔵庫開けると、賞味期限切れのものがピーッっと鳴るようにとかできないかしら?」

さすが、自称「悪妻」達である。怠けるためのアイデアには事欠かない? いやいやそうではない。「怠け者」というのは適当ではない。日常的な繰り返し作業を簡便化するために、知恵と労力を惜しまない「働き者」といえなくもないのではないか? 私はこれを怠惰は発明の母と呼んでいる。「怠惰」は「勤勉」では決して気がつかないアイデアを生み、新しい何かを作り出すエネルギーとなるかも知れないのだ。(…な〜んちゃって! ほとんど山田まつ子さんの世界かしら? ^-^;)

当時パソコンはまだMS-DOSの時代であった。献立プログラムは、データベースソフトに料理データを蓄積していけば、プログラム自体はそう難しくはないだろう・・と思ったが、その話は結局実行に移すまでには至らなかった。その後、市販ソフトで同種のものが出ているという話も聞いたことがあるが、試してみる機会もなく、献立プログラムを作る話もすっかり失念してしまった。

 

それから15年、インターネットが普及し、主婦(注:ここでは基本的に毎日料理を作っている人のことを言う)の間でもインターネットが話題になることが増えてきた。主婦パワーを生かして何か楽しいホームページを作れないものか・・と考えた時、再び「献立検索」「料理データベース」の話を思い出した。主婦こそ料理の「プロ」なのだから!(「料理のプロ」じゃなくて「料理の手抜きのプロ」という説もあるが・・。^-^;) パソコンやインターネットに詳しかろうが、詳しくなかろうが参加できるのではないか?

みんなで普段作っているお料理情報を持ち寄ってデータベース化する。ある程度集まったら、各種検索ができるようなホームページを作る。例えば、「ナスと挽き肉があればどんな料理ができるか?」というように、材料から料理を検索できるようにする。などなど。

検索プログラムはもちろん使いやすいものができるとよいが、それ以上にこういうデータベースは中身が充実していなければ意味がない。それは大変な作業ではある。結局人が手間をかけてシコシコ作るしかないのだろうが、でも、それはそれで結構楽しいことだとも思う。まずは、データ集めのための掲示板を立ち上げて、気軽に書き込んでもらうのがいいかも知れない。

お料理関連のホームページもたくさんある。先日来レシピを送ってくれるメルマガをいくつか購読してみた。毎日数種類のレシピが届いている。交渉次第ではこういうものも使わせてもらえそうだ。

 

幸い紫陽花倶楽部の方達は、みなさん食べることに興味大とお見受けします。え? のむ方がもっと好きですって?(それは分かっていますけどぉ・・) 調理師の免許を持っている方もいらっしゃる。もちろん料理が得意な主婦も!! CGI・Perl勉強会も始まった。将来手抜きできることを楽しみに「献立検索サイト」を作ってみませんか? みなさん、考えといて下さいね。

一人静  
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