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2018.06.02
クチナガチョッキリ

昨年の今頃、自宅マンションの廊下に可愛いチョッキリが来た。記録を見ると6月2日、6月7日、6月20日にそれぞれ別の場所で見ている。多分複数匹いたものと思う。
調べてみるとクチナガチョッキリの食草はアオツヅラフジで、若い実に産卵するとのこと。アオツヅラフジはフィールドを歩くとよく見かけるもので、特別珍しいものではない。我家にはアオツヅラフジを食草とするアカエグリバなどの蛾もよく来るので、クチナガチョッキリが来ても特に不思議とは思わなったが、その後アオツヅラフジにいるのを見たことはなかった。

▲昨年6月、我家に来たクチナガチョッキリ/別アングル別個体戻る


クチナガチョッキリがヒイラギナンテンの実に産卵することを知ったのは最近だった。散策仲間のブログで知ってネットを見ると、あちこちで報告されている。都市部ではアオツヅラフジよりヒイラギナンテンの方が多いのではないか?という感じさえした。
そこで納得したことがある。自宅マンションの廊下側にヒイラギナンテンが植栽されている。昨年のクチナガチョッキリはこのヒイラギナンテンに来たのではないか?(現在自宅マンションは大規模修繕中、ヒイラギナンテンの所は金網やビニールシートで覆われており、残念ながらクチナガチョッキリを確認することはできない。)

今日は今泉方面に出かけたが、道路脇に植栽されたヒイラギナンテンの実にクチナガチョッキリを見つけた! 車やバスがすぐ脇を通るような道沿いだが、向かいは森林公園だし自然度の高いところではある。


市内今泉/2018.6.2
▲道沿いのヒイラギナンテン。棘が痛いが葉をかき分けてみると・・、

▲いた〜! きれいな青色!

▲この子しか見つからなかったが、青い実とほぼ同色、体長5mmほどの可愛いチョッキリだ。「ここにいるはず」と思って探さないと見つからなかっただろう。

思いがけないところでクチナガチョッキリが見つかった。
クチナガチョッキリは、お好みの実に産卵→実の中で孵化・幼虫が成長→実から脱出して地下に潜る→蛹化→成虫・そのまま越冬→春以降になって地上に現れる、という生活を送るという。
地上に現れる時期が何で決まるのかがよく分からないが、食草と言われるアオツヅラフジはこの時期まだ花すら咲いてない。実ができるのは7月以降だ。地上に現れたクチナガチョッキリは、ヒイラギナンテンがあればそっちにつくのが自然の流れのように思える。
今年は特に当り年なのかも知れないが、今後ますますヒイラギナンテンが人気になりそうな予感。(^^)

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