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2016.04.19
春を迎えた越冬トンボ

久しぶりに横浜自然観察の森へ。ターゲットはトンボ、特に冬を越して春を迎えた越冬トンボ2種(ホソミオツネントンボ・ホソミイトトンボ)だ。同行の友人は冬の間からこの森で越冬トンボを探してきたが、先週2種ともに青く変身してトンボ池に現れたそうだ。2年前の4月末、偶然にも水色になったホソミイトトンボをこの池で見たことがあるが、それ以来の対面になるか? 期待してやってきた。

長倉町から小川沿いを上ると、早速カワトンボが現れた。ちょっと遅いが私にとっては今季初見だった。新緑が眩しいこの散策路沿いは本当に楽しい。途中ムラサキダイコンが密生してる斜面ではオナガアゲハやツマキチョウ、スジグロシロチョウが舞い、エゴツルクビオトシブミも登場した。もっとゆっくり見て歩きたい気もあったが、今日はトンボが最優先、歩き始めて1時間余りでトンボ池に着いた。

トンボ池は、まだハラビロトンボが少ないせいか思っていたより静かだった。知らなければ「何にもいない・・」とすぐに去ってしまいそうだったが、しばらく待つと数匹のホソミイトトンボとホソミオツネントンボが1匹飛び始めた。いずれもきれいな水色に変身している。昨年夏から秋にかけて羽化したものだが、目立たない保護色で寒い冬を乗り越えてきたという経緯を考えると、「ここまでよく頑張ったね!」と言ってやりたくなった。お相手を見つけて子孫を残してほしいものだ。


ホソミオツネントンボは年1化。夏に羽化したものがそのまま越年する。ホソミイトトンボは年2化で、今いるものは昨年秋に羽化して越冬していたもの。どちらも冬の間は目立たないうす茶色だが、春になって鮮やかな水色に変身する。

横浜自然観察の森/2016.4.19
▲池というより湿地の大きな水たまりで夏には干上がってしまうが、ハラビロトンボなどここを好むトンボがいる/目を凝らすとホソミイトトンボがいた!

▲ホソミイトトンボ/きれいなブルーになっている!

▲同上/あちこちに止まってくれる。全部で3〜4匹いたようだ。

▲同上/水草や枯れ草に乗っかるように止まることが多い。

▲同上

▲こちらはホソミオツネントンボ、水色になったものは初めて見た/活動中は水平に止まることが多かった。

▲同上/午後のお休みタイム?は、こういう止まり方。

▲同上

▲同上

▲水草の中に羽化間もないハラビロトンボ、まだぬれている翅がキラキラ光る。

▲水辺から離れて周りの枝に止まるハラビロトンボ未成熟♀

▲同未成熟♂/尾の先が尖っているのが♂

▲初夏の日差しの中にカワトンボ茶翅タイプ

▲同無色タイプ

▲シロバナハンショウヅルがそこここに。

▲マルバアオダモが花盛り。

▲木々の間からマルバアオダモを見上げる。
いつまでも居たいような気持ちのよい一日だった。また来よう!


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