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2011.06.26
ツノカメムシの母性

ほとんどのカメムシ(というより、ほとんどの昆虫)は卵は産みっぱなしだが、ツノカメムシは産んだ後も卵を守り、子育てすることで知られている。この時期エサキモンキツノカメムシがミズキの葉裏で卵を守る姿はネットなどでもよく見ていたが、昨年中央公園で初めてお目にかかることができた。
今年もミズキの葉を時折めくって探していたが見つからず、失念しかけていたところ、今日思わぬ所で出会うことができた。しかも、5匹も!
それは、ミズキではなくムラサキシキブの木だった。葉裏にじっと動かぬエサキモンキツノカメムシ、「もしかしたら?」という思いがなければそのまま通り過ぎてしまっただろう。暗い葉裏で肉眼では卵まで見えないからだ。撮影してみてビックリ!の世界だった。

抱卵・子育てするエサキモンキツノカメムシ/2011.6.26
▲葉裏で卵を抱くエサキモンキツノカメムシの母。撮影してみて初めて卵を確認できた。

▲これはアップで撮らせてもらわねば!

▲きれいな卵。一度に80個ぐらい産むらしい

▲この姿勢のまま何日も子を守る母の眼差し

▲こちらは卵が孵化し一齢幼虫を守る母

▲同上。二齢幼虫になるまでこの姿勢で子を守るという。産卵から2週間に及ぶ長い日々!

しかし、ムラサキシキブはエサキモンキツノカメムシの食草なのだろうか?(事実、5匹もの虫が卵を産んでいるのだからそうなのだろうけど。)
周りにミズキがいくらでもあるのに、この木が選ばれているのが不思議と言えば不思議だ。


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