2009.03.23
里山の控え目な春
広町の谷戸を歩く。ちょっと見にはまだまだ枯れ野だが、谷戸の入口にオオシマザクラが咲いていた。谷戸を見渡すとヤマザクラも見えた。今、花盛りなのは谷戸のそこかしこに生えるキブシだ。簾のような淡黄色の花序は色も形も個性的だが、周りの景色に同化している。早春の谷戸を表す典型的な風景だ。
美しいミズキの芽吹きが進んでいる。すでに花芽も上がってきた。4月下旬に花をつけるヤブデマリの花芽も見えてきた。
林縁の枯れ木を上るアケビたち、ミツバアケビがところどころに控え目な花をつけていた。ミツバアケビよりは少ないが、アケビの白っぽい花も咲き始めていた。
イヌシデが芽吹き、クワやコナラも着々と芽吹きの準備をしている。目立たない変化もそれを待っていた人にはちゃんと見える、そんな里山の春。
“春”を探そう!/広町緑地/2009.3.21 他
▲この時期の里山と言えばキブシ
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▲谷戸のそこここに
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▲美しいミズキの芽吹き
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▲今年は花が早いかも?
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▲ヤブデマリの花芽が顔を出した
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▲湿地周りのミツバアケビに花が咲いた
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▲ミツバアケビにやや遅れてアケビの花が咲く
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▲美しいイヌシデの芽吹き
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▲今年はモミジイチゴの当り年? どこに行ってもよく咲いている
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▲オオシマザクラはソメイヨシノの派手さはないが、楚々とした美しさが
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▲同上。広町のサクラは6〜7割がヤマザクラ、残りの3〜4割がオオシマザクラ
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▲咲き始めた湿地のヤマザクラ
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