2006.11.11
くっつき虫
秋の野山を歩いていて、ふと気がつくとズボンが草の実だらけ、なんてことがよくある。子どもの頃、学校に行く道でオナモミの実を取っていき投げ合って遊んだこともあったっけ・・。
草の実の中には、人や動物にくっついて種を運んでもらおうともくろんでいるものがいる。子どもたちが「くっつき虫」とか「ひっつき虫」とか呼んでいる実だ。
そんな実をよく見ると、色んな工夫があって感心してしまう。
▲コセンダングサの実
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▲コセンダングサの実をアップで見ると、下向きの棘が! 衣服につきやすい訳だ。
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▲アメリカセンダングサの実
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▲アメリカセンダングサのアップ。やはり細かい棘がある。
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▲オオオナモミの実。棘の先が鍵状に曲がっているのがミソ!
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▲キンミズヒキの実。やはり棘の先が曲がっている。
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▲キツネノボタンの実も。
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棘の先がほんの少し曲がっているだけでくっつき度は断然アップする。
この他にも、イノコズチ、ヌスビトハギ、チカラシバなど賢い(?)くっつき虫だが、野山を歩いていて“やられた!”と思うのはチヂミザサ。長い芒が粘液でべとべとなのだ。衣服についたチヂミザサの実をうっかり手で取リ除こうものなら、手までべとべとになってしまう。要注意!
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