Back デジカメ散歩道 2006 Next
2006.10.13
トキリマメとタンキリマメ

トキリマメとタンキリマメ、両者はよく似ていて花や実では区別がつかないようだ。見分けるポイントとしては、次のようなことが挙げられている。

  • トキリマメの葉は先端が伸びて尖るが、タンキリマメは先が丸みを持つ。
  • トキリマメの葉はまん中よりつけ根に近いところが最も幅広なのに対し、タンキリマメは先端に近いところが最も幅広。
  • タンキリマメの葉の方が肉厚。
  • タンキリマメの方が全体に毛深い。
  • 両者とも萼は5つに切れ込むが、トキリマメは5片の長さが揃っているのに対し、タンキリマメは下部の一片が長く伸びている。
先日、タンキリマメをまだ見たことがないと書いたが、その後、鎌倉市内の観察ポイントを教えて下さる方があって、早速見に行ってきた。
民家(?)の垣根のようなところにかなりたくさん巻きついていて、花、青い実、赤くなった実、すでに弾けてる実など、いろんな状態のものがいちどに見られた。
葉を見ると、やはりトキリマメとは違うことが一目瞭然だ。トキリマメの葉でも先端の伸び方はばらつきがあって、今までにも「もしかしてタンキリマメ?」と思うものもあったのだが、やはりあれはトキリマメだったのだろう。今までに見たことのない葉だと直感した。肉厚な葉という予想だったが、手触りは思ったより柔らかかった。

タンキリマメ/2006.10.12/市内梶原
▲葉の先端は尖らず、まん中より葉先に近いところで最も幅広になる
▲参考:トキリマメの葉/先端が伸びて尖る
▲花はトキリマメと変わりないようだ
▲実もトキリマメと同じように見える
▲萼は切れ込んでいるが、下部の一片が長い


トキリマメとタンキリマメ、今までも葉には注意してきたつもりだったが、タンキリマメは見つからなかった。でも、鎌倉にもあることが分かった。一箇所で見つかると、不思議と次々見つかることがよくあるが、さてどうだろうか。今後は葉を見れば見分けはできそうな気がする。


Back | デジカメ散歩道 2006 | HOME | Next