2006.08.09
ハゴロモの仲間
「ハゴロモ」とは優雅な名前がついているが、この仲間の翅はきれいなものが多い。ベッコウハゴロモ、アミガサハゴロモ、スケバハゴロモが知られているが、いずれも7月ごろから目につく虫だ。ハゴロモはセミに近い種なのだそうだ。
7月に中央公園で見かけた奇妙な虫はベッコウハゴロモの幼虫だったが、その後、成虫も見つけている。この仲間は何を食べるのかよく分からない(色々なものを食べる?)が、ナワシロイチゴの蔓にいるわ、いるわ、十数匹が集まっていた。
その後、親戚筋に当るアミガサハゴロモの成虫も見つけた。
いちばんきれいと言われるのはスケバハゴロモだが、まだ市内では見つけてない。
▲縞模様のベッコウハゴロモ/2006.7.22/鎌倉中央公園
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▲渋い鴬色のアミガサハゴロモ/2006.8.3/鎌倉中央公園
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▲透き通った翅がきれいなスケバハゴロモ/2004.9/町田市
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また、「ハゴロモ」と名のつくものに、アオバハゴロモがある。これがいちばん多いかも知れない。今の時期、木の枝にびっしりついていて気持ち悪いが、一つ一つを見るときれいだ。
▲アオバハゴロモ/2006.8.3/鎌倉中央公園
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ところで、ベッコウハゴロモとアミガサハゴロモの翅の両サイドには“目”のようなものがついている。向きによっては翅を広げた姿が“顔”に見えないだろうか?(スケバハゴロモにも“目”はあるようだが、あまり目立たない。)
“目玉”は他の虫や鳥に対して威嚇の意味を持つらしく、お飾りの“目玉”をつけた昆虫は多い。単なるお飾りではなく、意味があったのだ。人間だけでなく、鳥や虫たちまでこんな“目玉”に反応するのかと思うと、ちょっと楽しくなる。
▲ベッコウハゴロモの“顔”/2006.7.22/鎌倉中央公園
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▲ちょっと上目使い?のアミガサハゴロモ/2006.8.3/鎌倉中央公園
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▲アゲハの終齢幼虫にも目玉の模様がある/2006.7.22
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▲これぐらいになると威嚇効果がありそう?/アケビコノハの終齢幼虫/2003.10
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▲可愛いヒメウラナミジャノメも威嚇してるつもり?/2006.5.15
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