2006.01.07
カエデの冬芽
今年になっていちばんの散策日和。昨日のリベンジに再び大船フラワーセンターへ出かけた。この冬は本当に花が遅い。例年ならロウバイやソシンロウバイが見頃となり、早い年だとマンサクも小さな手足を伸ばし始めるのだが、今年はロウバイがやっと数輪ほころび始めた状態、マンサクもまだまだ固い拳だ。
さて、今日も被写体は冬芽と葉痕だ。フラワーセンターで冬芽を撮り始めて5年目になるが、まだ撮ってない木もたくさんある。木によっては、手の届くところに枝が下りている年、手の届くところに全然枝がない年があり、毎年撮れるとは限らないのだ。
今日は今まで撮れてなかった冬芽がいくつか撮れたが、その中からカエデ三種を掲載しておこう。
まずは、カジカエデ。カジカエデはあまり見ないカエデで、フラワーセンターのこの木も決して元気な木ではないのだが、私にとっては貴重な木だ。今年はこんなおチビさんに会えた。(^^;) 芽鱗の数が多く、頂芽の両脇に側芽がつくのが特徴的。▼
2006.1.7撮影
|
次はハナノキ。愛知県の木であるハナノキは花も紅葉もとてもきれいだが、関東には自生していない。フラワーセンターには何本か植栽されているが、今年初めて近くまで寄ることができた。ハナノキもカジカエデ同様、頂芽がつくタイプ。冬芽は赤くてきれいだ。▼
2006.1.7撮影
|
最後は幼木だが、多分トウカエデではないかと思う。非常に小さな冬芽で目立たない。先端に冬芽がたくさんついて分かりにくいが、これも頂芽をつけるタイプ。▼
2006.1.7撮影
|
三つとも頂芽がつくタイプだったが、以下は頂芽がつかないタイプのカエデだ。枝先に一対の冬芽がつくが、これを仮頂芽と呼んでいる。
イロハモミジ▼
2005.1.7撮影
|
オオモミジ▼
2005.3.14撮影
|
カエデの冬芽なんて最初はどれも同じに見えていたが、こうしてみると、それぞれ個性があることが分かる。まずは「頂芽がつくタイプ」と「一対の仮頂芽がつくタイプ」で分けてみるとよいだろうか。今年はカエデの冬芽をたくさん見たいと思っている。
|