スイレン池のクロイトトンボに目がいくようになったのは一眼レフを持った2006年以降、フラワーセンターに行けば必ずスイレン池に立寄るようになったのは2013年以後だった。従っていつからスイレン池にこれほどのクロイトトンボがいたのかは定かではない。年によって多少もあるが、最近では2014年がピークだったように思う。この年はクロイトトンボに限らず、アオモンイトトンボ、アジアイトトンボも多かった。
クロイトトンボが出始めるのは4月頃だが、まだ寒暖の差が激しい時期、3月末〜4月初め頃は羽化に失敗した痛々しい個体も多く見かける。5月以降はスイレン池に行けば必ず葉の上で構える♂を見かけるようになる。年によって違うが、最盛期は50匹以上、70〜80匹ぐらいいるのでは?と思う日もあった。
クロイトトンボは年2化、代替わりは7月ぐらいか? 替わり目や春型と夏型の違い(夏型は小さい?)などは見た目ではあまりよく分からなかった。9月下旬になると段々数が減ってくるが、多い年は10月中旬まで見ることもあった。
クロイトトンボは羽化も交尾もスイレンの葉の上でするので観察がしやすい。そして交尾が終れば♂♀が連結したまま産卵飛行に出発、よい産卵場所を求めてあちこちのスイレンの葉を巡る。仲好く気持ちよさそうに飛行するトンボたちの目はどこか誇らしげ。飛行もゆっくりなのでレンズで追いやすく、ずっと見ていたくなる光景になった。
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