2008.09.28
クロコノマチョウの子
久しぶりに広町を歩く。暑い夏が過ぎ今ごろになると散策意欲が湧いてくるせいか、昨年もこの時期に広町に来ている。湿地の入口にジュズダマが密生しているが、昨年ここにクロコノマチョウの幼虫がたくさんいたことを思い出した。早速探してみると、まず緑色の“物体”がぶら下がっているのが目に入ってきた。明るいグリーンはあのクロコノマチョウの幼虫の色にそっくりだ。この“物体”があの蝶の蛹であることは容易に推測できた。
更に探すと幼虫も見つかった。ジュズダマの茎に同化していて黒い頭だけが目立つ。下を向いていてあの可愛い顔は見せてくれなかった。
そばには茶色になった蛹もいくつか見られたが、これは抜け殻だった。次々と羽化しているようだ。たくさんの成虫が広町で冬を越すのだろう。
昨年秋に見た広町のクロコノマチョウ
クロコノマチョウの蛹と幼虫/2008.9.28/広町緑地
▲葉と蛹の間にヨコバイ君が隠れているのが笑える
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▲羽化後の抜け殻
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▲何齢幼虫?
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▲↑の子の頭部を横から見たところ。全体が黒い
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家に帰ってネットで調べてみたら、クロコノマチョウの幼虫の顔にはずい分バリエーションがあって、昨年見た子のように顔の両サイドだけが黒い子もいれば、顔全体が黒い子もいる。昨年の子と今年の子の頭部を後ろから見比べてみると、明らかに違っている。もしかしたら、今年の子は顔全体がまっ黒な子だったのではないか?
何齢かによって違うのか、同じ終齢でも顔が違うものがいるのかどうかはよく分からないが、顔を見てこなかったのは残念!
昨年見た子の顔と後頭部
▲頭部を後ろから見たところ。黒と緑がまだらになってる
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それにしても、最近まで「気持ち悪い」と敬遠していた蝶の幼虫が可愛いと思えるなんて・・。
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