イヌザクラには今まで何度か出会ったことがあるが、いつも花が終りかけとか、すでに実ができていたとか、なかなか花の盛りに出会うことがなかった。昨年秋以来、鎌倉市内及びその周辺にイヌザクラが結構あることを知ったので、今年は花を見なくては！
今日散在ガ池に行き、たくさんの花をつけたイヌザクラを見た。が、見た瞬間、「遅かった。。」と、もっと早く来なかったことを後悔した。花弁がすでに散ってしまっているように見えたのだ。
続いて今泉台のイヌザクラを見に行く。もう遅いかも知れないと思ったが、ここまで来たら行くだけ行ってみなくては。
散在ガ池のもそうだが、こちらもかなりの大木だ。びっしりと花をつけていたが、やはり少し来るのが遅かったかな・・という感じだった。しかし、よく見ると、花弁がみんな落ちてしまった訳ではなかった。イヌザクラの花は咲くと早いうちに花弁が後ろ側に反り返ってしまうようだ。下から見上げると花弁がないように見えるのはそのためだった。
ウワミズザクラと比べると一つの花序につく花の数は少ないが、それ以上に花弁が反り返ってるのでよけいに疎らに見えるようだ。花序全体が黄色っぽく見えるのも、白い花弁が隠れて花芯部分の黄色が目立つからだろう。ウワミズザクラの花に比べると地味に見えるのもそんな理由による。でも、なかなかいい花だ。来年はもっと早くに見に来よう。

イヌザクラ／市内今泉台／2008.4.30

▲花弁が後ろに反り返っている

イヌザクラ／散在ガ池森林公園／2008.4.30

花が密につくウワミズザクラ／2002.4.10