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2006.06.10
クリの花

クリの花が咲いている。ブナ科の雄花序は密に垂れ下がるので遠くからでもすぐに分かる。木によって少しずつ花の時期がずれているが、鎌倉あたりだと、4月にコナラ・クヌギ、次いでアラカシ、5月になってシラカシ、スダジイ、アカガシが続き、6月になってようやく咲くのがクリとマテバシイだ。今の時期、遠くから見て真っ白になっている木があったらクリかマテバシイだが、特にクリの木は目立っている。

クリの花は雌雄同株だが、他のブナ科とはちょっと違ったつき方をしている。垂れ下がった花序の多くは雄花だけからなる雄花序だが、何割かの花序は根元にひとかたまりの雌花がつき、先の方には雄花が並ぶ。つまり、二種類の雄花序があって、一方の雄花序(少数)の根元にのみ雌花がつくという訳だ。そして、二種類の雄花の咲く時期は少しずれ、雄花のみからなる雄花序の方が早く咲くように見える。
先に咲く大多数の雄花は虫を呼んでいるのだろう。それでは遅れて咲く雄花は? 両者の役割分担はあるのだろうか・・?

▲花期には遠くから見てもすぐ分かる/2006.6.8/鎌倉中央公園

▲雄花のみの雄花序(右端)や雌花が咲いても、雌花の先の雄花はまだ蕾
2004/5.30/町田市

▲雌花のアップ。総苞の中に雌花が3個入っている/2004.5.30/町田市

▲雄花のアップ/2004.5.28/市内山ノ内

▲蝶や蜂のお食事処/2006.6.8/鎌倉中央公園


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