毎朝のように廊下回りをしていると、急に「あ、季節が動いた！」と感じることがある。最近で言えば2月19日、急に春の蛾が4種も現れたのだ。最近は花よりも蛾が季節の変化を教えてくれる。(^^)

「2月の蛾　その2」の方に早春のキリガを掲載したが、キリガ以外にもシロテンエダシャク、アトジロエダシャク、ウスベニスジナミシャクなど早春の常連蛾も続々と出てきた。毎年種名調べをギブアップしているカバナミシャクの仲間に至っては、2/17までは日に1〜2匹程度だったのに、2/19には11匹、その後も増え続け、26日には38匹もいた。（今年も種名調べはできないと思うが・・）
そして、今回のハイライトは3年ぶりに現れたオカモトトゲエダシャクだった。その2日前に横浜市と川崎市の方のブログにオカモトトゲエダシャクが出現したとの情報があり、「ウチにも来るなら今かな？」と思っていたところだった。“春の使者”とも言うべきオカモトトゲエダシャクは止まってる姿が個性的でもあり、来ると嬉しい蛾の一つなのだ。

フユシャクはもうかなり減り、この期間に来たのは3種のみ、今日いたのはクロテンフユシャクだけだった。今季多かったのはシロオビフユシャクだったが、全体的にはフユシャクの多い年だったように思う。（2015.12〜2019.2に来たフユシャクの期間別一覧は記事末に掲載）

2/13〜2/28に来た蛾13種（＋カバナミシャクの仲間）を掲載した。

2019.2.13〜2.28に来た蛾（キリガ以外）

▲ハイイロフユハマキ（ハマキガ科）／2019.2.19／毎年2月半ば過ぎに現れ、3月上旬に消える期間限定の蛾／別個体（2/23）／別個体（2/25）／戻る ▲シロテンエダシャク（シャクガ科）／2019.2.19／2月下旬〜4月上旬の常連さん／別個体(2/21)／別個体(2/24)／別個体(2/25)／戻る ▲アトジロエダシャク（シャクガ科）／2019.2.21／3月の常連さん／別個体（2/22）／2019.2.21／別個体（2/25）／戻る ▲ウスベニスジナミシャク（シャクガ科）／2019.2.19／毎年2月下旬〜3月中旬に多数現れる／別個体（2/21）／別個体（2/26）／戻る ▲マエシロモンキノカワガ（コブガ科）／2019.2.21 ▲ホシヒメホウジャク（スズメガ科）／2019.2.25／別アングル／戻る 「秋の蛾」という印象が強いので、この時期来たことに驚く。「蛹で越冬」の他に「成虫で越冬」することもあるらしい。 ▲マエアカスカシノメイガ（ツトガ科）／2019.2.25 ▲オカモトトゲエダシャク（シャクガ科）／2019.2.25／別アングル／別アングル／戻る／2016年以来の出現。この時は1週間ぐらい廊下に止まっていたが、今回は1日でいなくなった。 ▲アケビコノハ（ヤガ科）／2019.2.26／成虫越冬してたもの。28日現在、まだ同じ所に止まっている／別アングル／戻る ▲【2月既出】カバナミシャクの一種・個体A（シャクガ科）／2019.2.19／個体B（2/23）／個体C（2/25）／個体D（2/25）／個体E（2/26）／戻る 2月後半は1日平均30匹ぐらい来た。種名を判断するのが難しく、何種類のカバナミシクが来てるのか不明だが、少なくとも6〜7種類はいるのではないかと思う。 ▲【2月既出】ハイミダレモンハマキ（ハマキガ科）／2019.2.13／白い突起が見える。前回も掲載したが、外見の異なるタイプもある。いずれも模様は分かりにくく、いつも輪郭で判断してる／別個体（2/26）／戻る ◆この期間に来たフユシャク3種。 ▲【2月既出】ウスバフユシャク（シャクガ）／2019.2.13 ▲【2月既出】クロテンフユシャク（シャクガ科）／2019.2.15／別個体（2/26）／戻る ▲【2月既出】ヒロバフユエダシャク（シャクガ科）／2019.2.19／別個体（2/25）／戻る