【用語】  ― 主芽・副芽 ―

春になると展開・成長する芽である主芽(しゅが)の他に、予備の芽である副芽(ふくが)を持つ木もあります。副芽は主芽が何らかの理由で成長できなかった時、代わってその役割を果しますが、主芽が順調に成長した時にはやがて消えてしまいます。
万一の時のために植物はここまで準備しているのかと驚きますね。



副芽のいろいろ
▲ハクウンボク ▲ネムノキ
▲トチノキ ▲ニワトコ

ハクウンボクは主芽と副芽が縦に並ぶのが特徴です。上記写真では主芽が二つの副芽を抱いているように見えますね。ハクウンボクの葉痕はこれらの三つの芽をぐるりと囲むO字型です。
ネムノキの主芽は葉痕の中に隠れている隠芽タイプですが、葉痕の上に小さな副芽を持っています。トチノキのてっぺんには大きな冬芽がつきますが、これまた葉痕の上に小さな副芽を持っています。主芽が順調に成長した時には、これらの副芽は成長することなく消えていきます。
主芽がとれてしまったニワトコにたまたま出会いました。両サイドの副芽が成長を始めたように見えますね。

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