【用語】  ― 冬芽・葉痕 ―

冬の木々は寒さに耐えるために様々の工夫をしているようです。落葉樹は葉を落とし、エネルギーを冬芽とよばれる小さな芽に蓄えじっと春を待ちます。木の種類によって花や葉が違うように、冬芽もまた種類によって個性があります。冬の落葉樹の鑑定には大いに役立つところですね。(なお、常緑樹も冬芽をつけます。) 個性的な冬芽探しは楽しいですよ。

=個性的な冬芽たち=

「冬芽」は専門用語としては「とうが」と読むようですが、一般には「ふゆめ」と呼ぶことが多いと思います。

葉痕(ようこん)は聞き慣れない言葉ですね。「ようこん」と聞いてすぐ分かる人は相当植物に興味のある人でしょうね。漢字を見れば読んで字のごとく、「葉の落ちたあと」です。この「痕」をよく見ると木の種類によって一定の特徴があって驚きます。こんなところにも木の個性が出ているのですね。

=誰かに似てる?葉痕たち=

この葉痕たちをよく見ると、不思議なことに人や動物の顔に見えてきませんか? そう思った途端、急に木々たちに親しみが湧いてきますね? 葉痕が面白くて冬芽の世界に入って行く人も多いことでしょう。

冬芽は早いものは夏頃から準備されているようですが、目立ち始めるのは落葉後の11月末ごろからですね。落葉後の葉痕と冬芽をセットにしてみると一段と楽しさが増します。冬の雑木林はこんな妖精たちのすみかです。いえ、雑木林でなくても、近くの公園やおうちの庭でも可愛い妖精がたくさん見つかるでしょう。

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