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ヤツデ

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ヤツデというと庭木というイメージでしたが、鎌倉に来て野山を歩くとあちこちに生えていることが分かりました。中央公園や広町でもアオキとヤツデは同じような所、半日陰で湿り気の多い所に多く生えています。人家の近くにも生えていますが、これは植栽の逸出かも知れません。いずれにしても発芽しやすい種なんでしょう。
ヤツデの花のほとんどは両性花ですが、それぞれ雄性期と雌性期を持ち、自花受粉を避けているようです。花は先端から咲き始めますが、一つの花序の最後に咲く花が雄花なのだそうです。その花に雌性期があっても、もう花粉を送ってくれる雄花がないから意味がないということでしょうか?
常緑で分厚く大きな葉は、越冬虫の隠れ家としても大いに役立っているようです。

花/雄性期〜雌性期
▲雄性期の花
鎌倉中央公園/2004.11.10
▲同左
市内稲村ヶ崎/2009.11.4
▲雄しべと花弁が落ちて一部の花が雌性期に移行してる
広町緑地/2009.10.31
▲雄性期の花と雌性期の花が混在している
鎌倉中央公園/2012.12.24
▲雌性期も終りに近づいている花
市内植木/2002.11.15
▲花序の先端から順に咲く。花序上部の花はすでに雌性期に入っている
光則寺/2004.12.9


果実
▲まだ若い実だが、花序はだんだん垂れ下がる
鎌倉中央公園/2013.3.15
▲4月になってやっと熟した
鎌倉中央公園/2013.4.8
▲同左
鎌倉中央公園/2013.4.16


葉・樹形
▲新葉
鎌倉中央公園/2013.4.16
▲若葉
鎌倉中央公園/2013.4.16
▲鎌倉中央公園/2013.4.16
▲刈り込まなくても丸い樹形になる
鎌倉中央公園/2013.4.16
▲人家近くの林にも普通に生えている
市内植木/2003.6.2


お客さま/ヤツデの葉裏は越冬虫の隠れ家に最適!
▲クロスジホソサジヨコバイ♂
江の島/2013.2.14
▲同左/♀
横浜市都筑区/2013.1.12
▲同左/幼虫
鎌倉中央公園/2013.2.7
▲ヒメヨコバイの仲間
江の島/2013.2.14
▲ヤマシロヒメヨコバイ
鎌倉中央公園/2013.1.27
▲セモンジンガサハムシ
鎌倉中央公園/2013.4.8



[ウコギ科・ヤツデ属]

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