散策日記・師走の冬芽達



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師走。美しく紅葉・黄葉していた木々達も次第に葉を落とし冬支度に入る。来春美しい花をつけるまで、しばらく人々から忘れられそうな木々達だが、この時期はどんな姿をしているのだろうか? 冬芽の近撮を中心にフラワーセンターを歩いてみた。
(写真は表記のない限り、12月19日に大船フラワーセンターで撮ったもの)

モクレン・コブシ
シモクレン シモクレン コブシ
モクレン・コブシの冬芽(花芽)は大きくよく目立つ。ふくらんでくるのが楽しみだ。開花は例年3月中旬以降。


ロウバイ

新春いちばんに咲くロウバイだが、場所によってはすでに咲き始めている。フラワーセンターのこの木は年内に咲くかどうか・・。


マンサク

ロウバイとともに春を告げるマンサク。暖かそうな覆いの中から黄色の花弁がのぞいている。開花は例年2月。


ウメ
枝垂れ梅 玉牡丹

梅のつぼみも日に日にふくらんでいる。右はフラワーセンターで一番早く咲く“玉牡丹”という品種。例年1月下旬ごろから咲き始める。


サクラ
寒緋桜(龍宝寺) 鬱金桜

開花時期は、寒緋桜は例年3月上旬以降。鬱金桜は4月中旬から下旬。


アセビ

左はピンク・紫系の花、右は白の花が咲く? ツツジ科の中でもアセビの開花は早い。早いものは2月から咲き始める。


ユキヤナギ

黄葉も美しいユキヤナギ。まだ葉をつけている木もあるが、葉の脇には冬芽がふくらんでいる。開花は例年3月下旬。でもこの時期、こんなふうによく狂い咲きしてる。


キブシ

開花は2月下旬以降。


カエデ

カエデの冬芽にも色々なタイプがあるようだが、左はまん中に頂芽があり両側に側芽が一対つくタイプ。右は枝先に芽(正確には仮頂芽というようだ)が二個つくタイプ。
前者は、イタヤカエデ、コミネカエデ、トウカエデ、カジカエデ、ウリハダカエデ、ハナノキなど。後者は、イロハモミジ、オオモミジ、ハウチワカエデ、カラコギカエデなど。開花は4月。


トチノキ

トチノキは黄葉が美しかったが、もうすっかり葉を落とし枝先に大きな冬芽をつけている。触ると樹脂でベタベタした。左写真のように大きな葉痕の上に側芽がつくが、これは大きくならない。開花はまだ先で、4月下旬から5月になる。


ツツジ科二種
ドウダンツツジ シャクナゲ

ドウダンツツジ。三本一セットの小枝を三つ又のように伸ばし、その先に冬芽をつける。開花は3月下旬から4月。
シャクナゲの花芽はもうこんなに大きい。開花は3月下旬から4月。


ジンチョウゲ科
ジンチョウゲ(白) ジンチョウゲ(赤) ミツマタ

ジンチョウゲの葉は常緑。冬芽が割れてつぼみがふくらんでいる。このまま育って2月下旬から3月に開花。
ミツマタはまだ緑の葉をつけているが、やがて落ち花芽だけになる。開花は3月。





冬芽ではないが、実をマクロで撮ってみると、普段気がつかない発見がある。実・冬芽・つぼみ・・・、見れば見るほど自然は美しく精巧にできているものだと思う。

マサキの実
市内植木 2001.12.2 市内植木 2001.12.19


ススキの実
市内植木 2001.12.2 市内植木 2001.12.2


 (NN3.0/IE4.0以上)
撮影日: 2001.12.2〜12.19
撮影場所: 大船フラワーセンター、龍宝寺、市内植木地区
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