■2003.3.4
3月、いよいよ花の季節がやってきます。ここのところ晴れの日、雨の日が一日おきだったり、寒い日、暖かい日が交互に来ます。「春一番」でしょうか、先日は春の嵐が吹き荒れました。鎌倉中央公園に行ってビックリ! ハンノキの雄花がほとんど落ちてしまいました。雌花は開花してるのでしょうか? キブシのつぼみが日に日に膨らみ、早い花は開き始めました。キブシが咲くと鎌倉の山に春が来ます。


遠くの木々が緑に・・
▲キブシ(木五倍子)
▲シダレヤナギ
▲遠くの木々が何となく緑ぽく感じる時、芽吹きが始まっています。シダレヤナギの枝が黄緑に変わった時、明るい黄緑のキブシが咲いた時、春を感じますね。キブシは鎌倉の山に春を告げる木、中央公園でもあちらこちらに見られます。


開花
▲ミツマタ
▲アセビ
▲寒さのせいか、ミツマタもアセビも遠慮がちに(?)咲いています。ミツマタはつぼみのうちは白くくすんでいますが、咲いてみると明るい黄色です。一方つぼみのうちはピンクのアセビは、咲いてみると白でした。


早い芽吹き
▲マユミ(ニシキギ科)
▲ニワトコ(スイカズラ科) ▲アオキ・雄株(ミズキ科)
▲マユミの芽吹きはとても早いようであちこちで見られます。一方、冬芽がマユミによく似たコマユミはまだ芽吹いていませんでした。アオキの花芽も上がってきました。この時期展開が始まっているのは雄株で、雌株は少し遅れるのが通例です。目立たないアオキの花ですが、咲いてみると結構きれいですよ。
==> アオキ参照


春の嵐で・・(ハンノキ)
▲左が2003.3.4、右が2003.1.20です。先日の風のせいでしょうか、雄花序がほとんど落ちてしまったようです。(写真をクリックすると拡大表示します。)


野草たちは・・
▲ヤマネコノメソウ ▲スイバ
▲湿った壁下にヤマネコノメソウが咲いていました。花が終るとお皿の上に種ができ、面白い草です。水田横の日向には、オオイヌノフグリやヒメオドリコソウに混じってスイバがつぼみをたくさんつけていました。この花は雌雄異種ですが、どちらの花もマクロで撮るととてもきれいですよ。(写真をクリックすると拡大表示します。)
==> ヤマネコノメソウ参照  スイバ参照




着々と春の準備をする木々の傍ら、公園内の整備のためかあちこちで刈り込みが行われています。クサギ、ミズキ、ハリエンジュ、アカメガシワ、イイギリ、ヌルデ、クワ、ヒメコウゾ・・、冬芽の観察に便利だった幼木がいつの間にかなくなっていたり! 秋頃は管理棟近くの道沿いにサルトリイバラがたくさんあったのですが、それもとっくに刈り取られています。あれは雄株でしたが、春に花を撮りたいと思っていたのですが・・。サルトリイバラは鎌倉の山では珍しくもありませんが、あそこは小さな花をマクロで撮るには絶好の場所だったので、ちょっと残念!

さて、次回は芽吹きが進んで急に春らしくなるでしょうか・・。

▲春を告げる花・クロッカスが駐車場近くに咲いています。
クロッカス クロッカス

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