データー探しは大変


じぞうさん

 今度ある雑誌で恩師の「追悼記念号」を出すことになった。
 この特集号に載せる著書、論文のリストを私が作成する役目を担うことになった。
 まず、先生の奥さんから資料をお借りして調べたが、これではだいぶ欠けていることがわかった。
 そこで国会図書館に行き、国会図書館発行の文献目録を調べたが、代表的な論文が落ちている一方で、雑文が載っているなどした。また、何巻、何号と書いてあるが、それがいつ発行されたのかわからなかった。
 このためには、この雑誌の現物を見て年月を調べようと思ったが、時間がなくなったので、その日は帰宅した。
 そこで別の日に国会図書館では遠いので、神奈川図書館に行って調べたが、この図書館は国会図書館よりも、蔵書数が少なくため、一部のものしかわからなかった。 その上、恩師の論文は歴史と技術の両分野に跨っているため、この図書館では歴史関係しかなく、技術文献は川崎図書館に蔵書されていた。
 それではと、再度国会図書館で調べて、やっと完成させた。
 国会図書館のように専門に大人数で文献目録を作っているところでも、重要なものが落ちていることに驚いた。しかし、考えて見れば、この文献目録はただ論文の題名で拾って、載せているもので、中身を見て載せているわけでないから当然のことかもしれない。
 このことから、インターネットのWEB検索についても検索エンジンは中身を見て、載せているのでなく、キーワードで拾っているから、同じことだと思った。
 そうすると、インターネットでもキーワードはできる限り中味にマッチするように心掛けなければならないかを痛感した次第である。